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【大リーグ】

田中、メジャー自己ワーストタイの7失点で開幕に不安

2016年3月25日 紙面から

ナショナルズ戦の3回、ラモス(左)に2ランを浴びたヤンキース・田中=ビエラで(共同)

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◇OP戦 ナショナルズ13−0ヤンキース

 メジャー3年目のスタートに不安を残した。ヤンキースの田中将大投手(27)は23日(日本時間24日)、ナショナルズとのオープン戦に先発。2被弾するなど4イニングを9安打7失点と火だるまになった。7失点はレギュラーシーズンを入れてもメジャー自己ワーストタイで、自責点7は自己ワースト。共同電などによれば、田中は「シーズン中でなくて良かった、と考えるしかない」と必死に前を向いた。開幕まで残されたオープン戦の登板は残り1試合だ。

 今季も“一発病”に苦しむのか−。周囲のそんな懸念を、マーは払拭(ふっしょく)できなかった。1回に1点を失うと、惨劇は3回だ。先頭ドルーに甘いスライダーを右翼席に運ばれ、連打と死球で無死満塁。ここから内野ゴロと連続タイムリーで、さらに3失点した。とどめはラモスに右翼席へ流し打たれ、この回だけで6点を失った。

 「変化球も直球系も、球が全部高かった。シーズン中でなくて良かった、と考えるしかない」。田中は厳しい表情で語った。

 気になるのは2被弾だ。昨季は登板24試合でチームワースト2位の25被弾。1試合平均の被弾数が1本を超えたのは、ヤ軍で田中だけだった。それを象徴したのが10月6日、アストロズとのワイルドカードゲーム。一発勝負の大舞台で2本の一発を浴びて左腕カイケルに投げ負け、チームは地区シリーズに進めなかった。

 球団地元紙NYポスト(電子版)によれば、この日の直球は平均89マイル(143キロ)。某スカウトは「スライダーはどろんと曲がって鋭さがなく、スプリットも落ちていなかった」と評した。この日、初めて田中を開幕投手(4月4日、アストロズ戦)と明言したジラルディ監督は「チームの士気のためにも、次の登板が非常に重要になる」と奮起を促した。

 残された最後の機会ですっきり結果を出し、開幕戦こそ、再び投げ合うカイケルに雪辱を果たす。

 

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