山口裕起、山本亮介
2016年3月25日20時50分
プロ野球は25日、セ・パ両リーグが同時に開幕した。巨人選手による野球賭博など、金銭を巡る不祥事が球界で相次ぐ中でのシーズン入りに、ファンからは厳しい声が相次いだ。
野球賭博に関与した4投手を解雇した巨人は、本拠の東京ドームでリーグ連覇を狙うヤクルトを迎えた。巨人の老川祥一オーナー(74)は「野球界全体に大変なご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と、高橋由伸新監督(40)とともに頭を下げてファンに謝罪した。高橋監督は「厳しく、温かく支えてくださっているみなさまの期待を裏切らぬよう、我々は精いっぱい戦い抜きます」と語った。
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待ち焦がれていたファンの胸中にも、一連の問題が影を落とす。
長野市の公務員小河原文広さん(46)は有給休暇を取って、バスで4時間かけて訪れた。「昨季の終了後から心待ちにしていた。全国の野球ファンが同じ気持ちのはず。この思いを選手たちは改めて感じて、身を律してほしい」と話した。
川崎市の高校1年、安川和希さん(16)は「ファンはみんな楽しみにしていたから、シーズンは始めるべきだと思う。でも、監督がしっかり説明する場があってもいい」。埼玉県蕨市の郵便局員藤本光男さん(56)は「問題をなあなあで終わらせるべきでない。日本野球機構が開幕は延期と決めたら、自分はそれを受け入れた」と話した。
2年前から野球を始めたという千葉市の小学3年の男児(9)は父親らと観戦に来た。「プロ野球選手になれたのに悪いことをやるなんて、バカ。これ以上、やめてほしい」(山口裕起、山本亮介)
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