マレーシア沖 中国漁船100隻が航行

マレーシア政府は、南シナ海の排他的経済水域で中国の漁船およそ100隻が航行しているのを発見し軍の艦船や偵察機を派遣したことを明らかにし、今後、中国に対する態度を硬化させることも予想されます。
マレーシアの国営通信が首相府の話として伝えたところによりますと、マレーシアの排他的経済水域にある南シナ海のルコニア礁の近くで24日、中国の漁船が、およそ100隻航行しているのが発見されたということです。
政府は、直ちに軍の艦船や偵察機を現地に派遣したとしていて、「必要な法的措置をとる」としています。
ルコニア礁は、マレーシアのボルネオ島から北におよそ120キロの場所に浮かぶ岩礁でマレーシア政府が実効支配していますが、最近では中国の漁船がたびたび目撃されるようになっています。
マレーシアは、フィリピンやベトナムと並んで南シナ海を巡る領有権問題の当事国の一つで、今回の事態を受けて今後、中国に対する態度を硬化させることも予想されます。