ベルギー連続テロ 大規模捜索で新たに3人逮捕
ベルギーで起きた連続テロ事件で捜査当局は、25日、首都ブリュッセルの北部で大規模な捜索を行って男3人を新たに拘束し、このうち少なくとも1人は、フランス国内でテロを企てていたとして逮捕された男と関連があると見て調べています。
ブリュッセル北部のスカルベーク地区で25日、日本時間の25日夜、捜査当局は、大規模な捜索を行い、男3人を新たに拘束しました。このうち2人は警察官に銃で足を撃たれてけがをしたということです。
ベルギーの公共放送は住民などの話として、拘束された男は爆発物を入れたカバンを持っていたと伝えています。
捜索現場では、大勢の警察官が、周囲数百メートルの範囲を封鎖して爆発物処理班が出るなど一時、騒然となりました。
スカルベーク地区は、空港のテロ事件の実行犯とみられる3人の容疑者も拠点の1つにしていたと見られていて、捜査当局は、前日24日の夜にも家宅捜索を行って6人を逮捕しましたが、このうち3人はその後、釈放されています。
捜査当局は、今回、新たに拘束した3人のうち少なくとも1人は、24日、フランス国内でテロを企てていたとして逮捕された男と関連があると見て調べています。
ベルギーの公共放送は住民などの話として、拘束された男は爆発物を入れたカバンを持っていたと伝えています。
捜索現場では、大勢の警察官が、周囲数百メートルの範囲を封鎖して爆発物処理班が出るなど一時、騒然となりました。
スカルベーク地区は、空港のテロ事件の実行犯とみられる3人の容疑者も拠点の1つにしていたと見られていて、捜査当局は、前日24日の夜にも家宅捜索を行って6人を逮捕しましたが、このうち3人はその後、釈放されています。
捜査当局は、今回、新たに拘束した3人のうち少なくとも1人は、24日、フランス国内でテロを企てていたとして逮捕された男と関連があると見て調べています。
テロ捜査 ヨーロッパ各地に広がる
ベルギーで起きた連続テロ事件で、捜査当局は逃走中の容疑者を追って連日、関係先の家宅捜索を行っているほか、ドイツでは、捜査当局が実行犯とされる容疑者と関わりがあったとみられる男2人を逮捕したと伝えられるなど、捜査の動きはヨーロッパ各地に広がりを見せています。
ベルギーの国際空港と地下鉄の駅で起きた連続テロ事件では、31人が死亡、日本人2人を含む270人がけがをし、過激派組織IS=イスラミックステートが犯行を認める声明を出しています。ベルギーの捜査当局は、25日、空港で自爆した2人のうち1人について、去年11月に起きたパリの同時テロ事件で使われた爆発物の製造に関わったとみられるナジム・ラシュラウィ容疑者(24)と分かったと発表しました。捜査当局は逃走中の容疑者を追って連日、ブリュッセル北部で関係先の家宅捜索を続けていて、25日も3人の身柄を拘束しました。
また、ドイツの有力誌「シュピーゲル」は25日、捜査当局がベルギーの地下鉄の駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者と何らかの関わりがあったとみられる男2人をドイツ国内で逮捕したと伝えました。逮捕された男の1人は、テロの当日、バクラウィ容疑者の名前が含まれたメッセージを携帯電話で受信していたほか、別の男は去年の夏、シリアの国境付近でトルコの当局に身柄を拘束され、バクラウィ容疑者と同じ飛行機でオランダに送還されたとしています。
一方、フランスのパリ郊外では24日、テロを企てていた疑いで男1人が逮捕されましたが、この男は去年7月、パリの同時テロ事件の首謀者とみられるアバウード容疑者とともに、ISの戦闘員を勧誘した罪で本人不在のまま判決を受けています。
今回のテロ事件の捜査はパリの同時テロ事件とのつながりも含めてヨーロッパ各地に広がっています。
ベルギーの国際空港と地下鉄の駅で起きた連続テロ事件では、31人が死亡、日本人2人を含む270人がけがをし、過激派組織IS=イスラミックステートが犯行を認める声明を出しています。ベルギーの捜査当局は、25日、空港で自爆した2人のうち1人について、去年11月に起きたパリの同時テロ事件で使われた爆発物の製造に関わったとみられるナジム・ラシュラウィ容疑者(24)と分かったと発表しました。捜査当局は逃走中の容疑者を追って連日、ブリュッセル北部で関係先の家宅捜索を続けていて、25日も3人の身柄を拘束しました。
また、ドイツの有力誌「シュピーゲル」は25日、捜査当局がベルギーの地下鉄の駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者と何らかの関わりがあったとみられる男2人をドイツ国内で逮捕したと伝えました。逮捕された男の1人は、テロの当日、バクラウィ容疑者の名前が含まれたメッセージを携帯電話で受信していたほか、別の男は去年の夏、シリアの国境付近でトルコの当局に身柄を拘束され、バクラウィ容疑者と同じ飛行機でオランダに送還されたとしています。
一方、フランスのパリ郊外では24日、テロを企てていた疑いで男1人が逮捕されましたが、この男は去年7月、パリの同時テロ事件の首謀者とみられるアバウード容疑者とともに、ISの戦闘員を勧誘した罪で本人不在のまま判決を受けています。
今回のテロ事件の捜査はパリの同時テロ事件とのつながりも含めてヨーロッパ各地に広がっています。
ベルギー内相 議会で釈明
ベルギーの連続テロ事件で、空港で自爆した実行犯の1人とされるイブラヒム・バクラウィ容疑者を去年トルコ政府が拘束し国外追放したことをベルギー側に知らせていたにもかかわらず事件を未然に防げなかったことについて、ベルギーのヤンボン内相は25日、議会で釈明しました。
ヤンボン内相によりますと、バクラウィ容疑者は去年6月にトルコの国境付近で拘束され、トルコ政府から国外追放のため翌月に航空機でヨーロッパに移送するとトルコにあるベルギー大使館に連絡が入りました。
その後、大使館の職員がトルコ政府と情報交換を続けた結果、事件が発生する2か月余り前のことし1月にはバクラウィ容疑者がテログループに関わっていることが分かっていたということです。このためベルギーでは、警察がさらに情報収集を強化していれば事件を未然に防ぐことができたのではないかと指摘されています。
ヤンボン内相は「警察機関の誰かが、過ちを犯した」と述べて失態を認め、こうした対応について、今後、批判が強まるものとみられています。
ヤンボン内相によりますと、バクラウィ容疑者は去年6月にトルコの国境付近で拘束され、トルコ政府から国外追放のため翌月に航空機でヨーロッパに移送するとトルコにあるベルギー大使館に連絡が入りました。
その後、大使館の職員がトルコ政府と情報交換を続けた結果、事件が発生する2か月余り前のことし1月にはバクラウィ容疑者がテログループに関わっていることが分かっていたということです。このためベルギーでは、警察がさらに情報収集を強化していれば事件を未然に防ぐことができたのではないかと指摘されています。
ヤンボン内相は「警察機関の誰かが、過ちを犯した」と述べて失態を認め、こうした対応について、今後、批判が強まるものとみられています。