私が、アニメ作品にこれほどの嫌悪感を持つのはめずらしいです。
「少女たちは荒野を目指す」、この作品は第10話までは楽しめました。
しかし、11話と最終話でがっかりです。

ヒロインの黒田砂雪は、経営能力の無い実兄がつくった借金を返済するために、大切な仲間たちを騙してゲームを作りはじめました。そして、みんなでつくりあげたゲームが成功したときに、「今度はそれなりの報酬を払う」と言い放ちました。
高校生たちが自分の大切な時間をつかって、みんなでつくりあげた作品の売り上げを、兄が事業で失敗してつくった借金の穴埋めに、実際に使ったということです。

それが高校生のすることでしょうか?

ブンタたちはそれを受け入れるべきだったのでしょうか?


黒田兄妹は、ゲームをつくる、作品をつくりあげるということを、“その程度のこと”としか考えていないわけです。そんな気持ちでつくるゲームがユーザーの共感を生むでしょうか。作中で「朝森さん家の24時」というゲームが“どのようなゲームなのか”ほとんど語られませんでした。何をつくっているのか理解できた視聴者はいないハズです。
謝罪すれば、ビンタされれば済むということではないんです。

こんなにも後味の悪い作品を、今後は観たくありません。
アニメやゲームって素晴らしいんだよ!楽しいでしょ!胸を打つでしょ!生きていく勇気がわいてくるでしょ!・・・そんな想いで多くのアニメ業界のみなさんが作品をつくっているのだと信じています。