今回は新生活に合わせて、定期券購入をビューカード払いでするとどのくらいお得になるのか?といった数値を試算してみました。
残念ながらビューカードはどれも年会費がかかってしまうクレジットカードなので、その会費を払う価値があるかどうかをこれらの数字から判断してもらえればなと思います。
ビューカードの基本から:
まずはビューカードの基本から。ビューカードを定期券購入で使うメリットには下記3つがあります。
- 定期券購入で1.5%分のポイント獲得
- 定期券をクレジットカードと一体型にできる
- Suicaのオートチャージも可能
それぞれ簡単に解説していきます。
1.定期券購入で1.5%分のポイント獲得:
ビューカードでJR東日本の定期券を購入すると1.5%分のポイントが獲得可能。これは定期券にかぎらず、Suicaチャージやみどりの窓口といったJR東日本関連での支払いであればOKです。
- JR東日本関連:1.5%分のポイント獲得
- それ以外:0.5%分のポイント関連
反面、JR西日本やJR北海道といった他のJR、東京メトロや京王電鉄といった他の鉄道会社での支払いでは1.5%分のポイントは貯まりません。あくまでSuicaチャージやJR東日本の定期券に限ります(購入自体は可能ですがポイントは0.5%分)。
2.定期券をカードと一体型にできる:
定期券をSuicaやクレジットカードを1枚に出来ます。「ビュー・スイカ」カードをはじめとしたビューカードでは、下記画像のように裏面に定期券を載せてしまうことが出来るのですべてを1枚で済ませることが出来るのは大きなメリットです。
- クレジットカード機能
- 定期券
- オートチャージ対応のSuica
反面、ビューカードはビューカードでも、他社と提携しているビックカメラSuicaカードなどは定期券を搭載することが出来ません。ただ2枚になってもいいよ…という方は、ビックカメラSuicaカードのほうが年会費が実質無料になる分、お得ですね(詳しくは下記記事にて)。
3.Suicaのオートチャージも可能:
モバイルSuicaを使うことが出来ないiPhone利用者などに役立つのがオートチャージ対応のSuica。
オートチャージとはSuica残高が少なくなったら自動的に追加購入してくれるサービスのことで、残高を気にすることなくSuicaで鉄道利用&買い物が出来るようになるのはなにかと便利です。
他、Suica内蔵のJALカードやイオンカードなどでもオートチャージは使えますが、年会費負担やポイント還元率などを考えると「ビュー・スイカ」カードが最善かもしれません(JALカードは年会費負担が重く、イオンカードはポイント還元率が極端に悪い)。
定期券購入でどのくらいお得か?
いよいよ本題の、定期券購入でどのくらいお得になるかです。基本となるのは下記の項目なので、まずはここを把握しておいてください。
- 「ビュー・スイカ」カードの年会費:477円(税別)
- ポイント還元率1.5%
それでは早速、定期券の金額に対するポイント獲得額をまとめてみます。
定期券支払いでのポイント獲得金額:
- 年間1万円:150円
- 年間3万円:450円
- 年間5万円:750円
- 年間10万円:1,500円
- 年間20万円:3,000円
- 年間30万円:4,500円
- 年間50万円:7,500円
まぁ単純な計算にはなりますが、この金額から「ビュー・スイカ」カードの年会費金額である477円(税別)を差し引きした時に、黒字になるようなら利用価値アリということ。だいたい年間3万5,000円以上の通勤定期&通学定期を購入している方であれば年会費負担の元が取れる計算になりますね。
年間3万5,000円以上の定期購入で黒字:
わかりやすくように年会費を500円に設定した差し引きの数字も紹介しておきます。
- 年間1万円:▲350円
- 年間3万円:▲50円
- 年間5万円:+150円
- 年間10万円:+1,000円
- 年間20万円:+2,500円
- 年間30万円:+4,000円
- 年間50万円:+7,000円
通学用にしろ通勤用にしろ、1年を通して定期券を購入する場合には年間3万円以上になるはず。ということは、ほとんどのケースでポイント獲得がビューカードの年会費を上回る計算になるので、定期券購入のためにビューカードを作ってもOK…ということになります。
加えて前述のようにSuicaチャージやJR東日本関連の切符購入でもポイント獲得1.5%、更にはSuicaのオートチャージが出来ることを考えると、総合的にビューカードは使える判断ができるのではないでしょうか?
「ビュー・スイカ」カードの年会費を実質無料にする:
尚、ここまで説明してきてアレなんですが、実は「ビュー・スイカ」カードの年会費を実質無料にする方法が2つほどあります。
1つ目はリボ払い専用カードである「ビュー・スイカ」リボカードを作成すること。こちらであれば年会費がかからない&定期券一体型のカードに出来るのですが、言わずもがな、すべての支払いが自動的にリボ払いになってしまうので個人的にはまったくおすすめしていません。
郵送で明細書を取り寄せなければOK:
2つ目は「ビュー・スイカ」カードの利用明細書を郵送で取り寄せず、ネット明細のみで管理をすること。この『郵送をお願いしない』という設定にしておくと、月間、50円分のビューサンクスポイントがビューカード側よりも貰えるようになっているので、12ヶ月分で考えると600円分のポイント獲得が可能になります*1。
- ウェブ明細のみにすると1ヶ月あたり50円分、年間600円分のビューサンクスポイント獲得
つまり「ビュー・スイカ」カードの年会費である477円(税抜)は確かに出費になりますが、このカードを毎月使ってさえいれば年間600円分のポイントが貰えるので差し引き黒字になるというわけ。
前述の定期券購入のポイントにあてはめるとこんな風になるので、更にビューカード利用がお得になりますよ*2。
- 年間1万円:250円
- 年間3万円:550円
- 年間5万円:850円
- 年間10万円:1,600円
- 年間20万円:3,100円
- 年間30万円:4,600円
- 年間50万円:7,600円
以上、JR東日本の定期券をビューカードで購入すると、どのくらいお得になるのかを計算!いくらの定期購入から、ポイント獲得金額が上回る?…という話題でした。定期券をお得に買いたいとか、Suicaをオートチャージさせたいという方は是非、この機会にビューカード作成を検討してもらえればなと思います。
参考リンク:
定期券購入のためだけにクレジットカードを作るのはちょっと…という方は、JR東日本の定期券も購入可能な、ポイントが貯まりやすいカード作成も併せて検討してみてください。こちらは定期券を内蔵はできませんが、定期購入でポイントを貯めることができますよ。