山口新聞の報道に対して:梅光学院の再生と持続的発展を実現するために学院が取り組んでいる改革へのご理解をお願い申し上げます。(2016/03/10)

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2016年3月10日

 皆 様へ

梅光学院 理事長 本 間 政 雄
梅光学院 学院長 中 野 新 治

 梅光学院は10年以上の長きにわたって財政赤字が続いています。その最大の要因は、大学と中高校の入学者数が減少し、定員割れを起こしているにもかかわらず、文部科学省が定める設置基準を超える教員の雇用や給与水準の維持を優先させ続けたことにあります。そのため、収入に対する人件費率は常に高い数値を示してきており、この人件費を賄うために、耐用年数の限界に近づく校舎の建替えや、老朽化した中高校の体育館の改修をはじめとする教育環境整備や教育活動への必要な投資ができていないという教育機関としてあってはならない現状があります。

 周知のとおり子どもの人口減少が続いており、この傾向が今後も続くことは確実であり、このまま有効な対策を講じなければ、学院の存続すら危ぶまれる状況なのです。私共は、このような現実を深刻に受け止め、苦渋の選択ではありますが、財政を恒常的に圧迫している人件費を削減し、学院の財政から見て適正な水準にまでもっていくことに取り組むことにしました。それこそが、学院をこの窮状から救い、学院の伝統を守り続ける唯一の道だと信じているからです。

 勿論、現行予算の徹底的な見直しによる経費節減や文部科学省補助金の獲得による収入増などにも積極的に取り組み、今年に入ってから私大経営支援集中事業や情報機器、空調設備補助金など約4,700万円を獲得するなど具体的な成果を挙げています。

 教育機関である以上、学生・生徒が集まらない大学・学校は意味がありませんし、運営経費の8割を授業料など学生納付金に依存する私学では、学生・生徒の確保が死活的に重要です。大学では、現在の樋口紀子学長が就任して以来、学生募集に注力し、2013年度から3年連続で入学者が増加し、2015年度にはほぼ募集定員の学生が入学してくれました。学生数が増えることにより、学生たちも目に見えて活性化し、教育活動に好影響を与えています。勿論、財政的にも赤字が徐々に解消されるなど財政は好転しています。

 入学者が増えた要因は、学生の学びや学生生活を充実させるために、留学や学外活動、プロジェクト型の授業、ワークショップ、ボランティア、フィールドワーク等の機会を広げてきたことによるものと考えています。2014年度からはキャリア支援も強化し、学生の梅光での学びや経験が将来の就職につながるような新たな試みを行っているところです。

 これらの試みは、急激に変わりゆく社会・産業構造の変化の中にあって、それに対応できる学生を大切に育て、社会にその力を還元できる学生を送り出すためのものです。もちろん私たちは、それがどのような試みであっても、神様から預かった生徒・学生であるという認識を忘れないように心掛けていることは言うまでもありません。

 今回の学院をめぐる様々な新聞報道等については、残念なことに、私共が進めてきた一連の改革を一方的な視点から捉え、かつ事実に基づかない偏った主張を事実の確認も十分ないまま報道しているケースが多々見受けられます。様々な意見はあってよいと思いますが、報道機関としては、批判する側と批判される側両者の主張をきちんと報道していただければと思います。

 年度末になり、梅光学院での充実した学びを終えて巣立って行く園児・生徒・学生を送る準備、本学院に期待して入学してくる園児・生徒・学生たちを迎える準備をしているところです。今後も改革の歩みを進め、学院の永続的発展と社会のニーズ、園児・生徒・学生の教育的ニーズに応えることのできる梅光学院を作っていきますので、ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

以 上

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