「3・1独立運動」の記念式典で演説する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。歴史を正視すると永久に自信を取り戻せない韓国は、歴史の粉飾・捏造をお家芸にしている=2016年3月1日、韓国・首都ソウル(ロイター)【拡大】
作家・池波正太郎(1923~90年)によると、剣客は真剣での立ち合いに敗れると、相手と10年後の勝負を契る。再び負ければさらに10年後と、勝って自信を取り戻すまで挑み続ける。
日韓関係は池波の逸話とは微妙に違う。韓国は日本と戦ってはいない。独立を勝ち取ったのでもなく、日本を負かした米国の進駐で、棚ぼた式に日本統治の終わりを迎えた。従って、歴史を正視すると永久に自信は取り戻せない。取り戻すには、歴史の粉飾・捏造が手っ取り早い。
邦家の命運を外国に委ねる日本のお粗末憲法でさえ、歴史はデリートしてはいない。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)