「3・1独立運動」の記念式典で演説する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。歴史を正視すると永久に自信を取り戻せない韓国は、歴史の粉飾・捏造をお家芸にしている=2016年3月1日、韓国・首都ソウル(ロイター)【拡大】
確かに臨時政府は19年、中華民国・上海で結成され、その後、各地を転々とした。ところが、適性を疑われ連合・枢軸国双方が国際承認を拒んだ。
大東亜戦争後も米国は、朝鮮は国家でなく日本だったと公認。日本の統治権を取り上げ直接軍政を敷いた。米国は38度線以北に陣取るソ連軍をにらみ(1)統治能力欠如(2)度し難い自己主張や激高しやすい民族性(3)偏狭な民族主義や共産主義の跋扈…など、信頼性を欠く韓国に国家権能を与えたくなかったのだ。実際、「臨時政府主席」の金九(キム・グ、1876~1949年)は個人資格で“帰国”。自伝で憂いた。
《心配だったのは(大東亜)戦争で何の役割も果たしていないため、将来の国際関係において、発言権が弱くなること》
一蹴された連合国資格
そう。近代に入り、日本と朝鮮は本格的に矛を交えておらぬ。まともな対日ゲリラ抗戦もゼロ。韓国は「日帝を負かして独立した」のではない。終戦3年後、半島で統一国家建設をたくらむソ連に対抗した対日戦勝国・米国が長期信託統治を断念。米国に独立を大きく前倒ししてもらった棚ぼた式だった。