朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国軍で、信じられない不正が指摘されている。北朝鮮軍と対峙する前線の兵士らに支給された防弾チョッキが高品質の新製品ではなく、小銃の銃弾を防げない従来品だったというのだ。何と、軍幹部がメーカーから賄賂を受け取っていたという。朝鮮半島が緊張するなか、韓国軍兵士の士気が心配だ。
《韓国軍兵士3万人を危険に追いやる防弾チョッキ不正》
《貫通する防弾服を海外派遣部隊に…背後に“韓国軍マフィア”の影》
朝鮮日報(日本語版)とハンギョレ新聞(同)は24日、衝撃の不正をこんなタイトルで報じた。
両紙によると、韓国国防部は28億ウォン(約2億7000万円)かけて最先端の防弾チョッキを開発した。ところが、防衛関連メーカーによる軍幹部への賄賂攻勢で導入計画は白紙になり、2014年から約3万5000人の兵士に配布された防弾チョッキは、北朝鮮の小銃「AK74」の銃弾が貫通する従来品だったというのだ。
韓国監査院は、元将軍3人と佐官級将校5人、公務員2人、メーカー3人の計13人に対し、検察に捜査を要請し、捜査参考資料を提供した。ある軍幹部は、自分の妻をメーカーの系列会社に偽装就職させ、毎月給与として現金を受け取っていたという。総額は約4000万ウォン(約385万円)になるという。
分かりやすい不正・腐敗というしかない。
朝鮮半島は現在緊張している。北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、軍の砲兵部隊がソウルの韓国大統領府や政府機関の撃滅を想定した史上最大規模の長距離砲集中攻撃演習を実施したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は「攻撃命令が出されれば、ソウルの統治機関を無慈悲に破壊せよ」と強調したという。
韓国軍はこれで国民を守れるのか。