保育士ら国会前で集会 待遇の改善訴え

保育士ら国会前で集会 待遇の改善訴え
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保育士不足が深刻化するなか、都内の保育士などが国会前で集会を開き賃金の引き上げなど処遇の改善を訴えました。
午後8時から国会前で始まった集会には、インターネットのツイッターの呼びかけで都内の保育士や保育士を目指す生徒などが集まりました。
子どもが保育園に入れなかった不満を匿名で書き込んだブログをきっかけに、国会では待機児童の解消や保育士の処遇の改善などの議論が活発になっています。
保育士の賃金は月額の平均で21万9000円と全産業の平均と比べて(33万3000円)11万円余り低くなっていて、処遇の低さが保育士不足を加速させていると指摘されています。
参加者は「保育士に正当な待遇を」とか、「給与を上げよう」といったプラカードを掲げて、「子どもの未来に税金を回すべきだ」などと訴えました。
参加を呼びかけた高校1年生の男子生徒は「保育園での職場体験で子どものキラキラした笑顔を見て保育士になりたいと思いました。保育士の処遇改善が待機児童の解消につながるよう私たちの声を国会に届けたいです」と話していました。参加した30代の保育士の女性は「保育士になりたいと思う若者がもっと増えるためにも処遇を改善してほしいです」と話していました。