防衛研究所の報告書「北朝鮮は独裁体制が強化」
防衛研究所は、東アジアの安全保障情勢に関することしの報告書をまとめ、北朝鮮について、「キム・ジョンウン(金正恩)第1書記の独裁体制が強化されつつあり、直接的な命令により、弾道ミサイルの発射などの軍事挑発を行っている」と指摘しています。
防衛省のシンクタンク、防衛研究所は、毎年、東アジアの安全保障情勢に関する報告書を取りまとめています。
ことしの報告書では、北朝鮮について、「慢性的な財政難と燃料不足が解消されないなか、核開発と経済発展の同時進行を目指し、核・ミサイルの能力向上に注力している」としています。そのうえで、「キム・ジョンウン第1書記の粛清による恐怖政治と、独裁体制が強化されつつある。軍の演習などへの直接指導の強化は顕著で、弾道ミサイルの発射などの軍事挑発が、キム第1書記の直接的命令によるものであることを示している」と指摘しています。
一方、中国が南シナ海で海洋進出を活発化させていることについて、「海洋秩序を巡る米中対立へと拡大しつつある。ASEAN=東南アジア諸国連合は、各国の意見対立もあり、この問題に関わる政治主体としての存在意義が揺らいでいる」と分析しています。
このほか、今回初めて過激派組織IS=イスラミックステートをテーマにした章が設けられ、「中東に滞在する東アジア諸国の人々や、在外公館へのテロ、外国人戦闘員の勧誘などを通じて、日本を含む東アジアの安全保障も脅かしている」としています。
ことしの報告書では、北朝鮮について、「慢性的な財政難と燃料不足が解消されないなか、核開発と経済発展の同時進行を目指し、核・ミサイルの能力向上に注力している」としています。そのうえで、「キム・ジョンウン第1書記の粛清による恐怖政治と、独裁体制が強化されつつある。軍の演習などへの直接指導の強化は顕著で、弾道ミサイルの発射などの軍事挑発が、キム第1書記の直接的命令によるものであることを示している」と指摘しています。
一方、中国が南シナ海で海洋進出を活発化させていることについて、「海洋秩序を巡る米中対立へと拡大しつつある。ASEAN=東南アジア諸国連合は、各国の意見対立もあり、この問題に関わる政治主体としての存在意義が揺らいでいる」と分析しています。
このほか、今回初めて過激派組織IS=イスラミックステートをテーマにした章が設けられ、「中東に滞在する東アジア諸国の人々や、在外公館へのテロ、外国人戦闘員の勧誘などを通じて、日本を含む東アジアの安全保障も脅かしている」としています。