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首都圏で線量が除染基準の10倍近い街も…福島より放射能汚染が深刻なホットスポットが判明!

[2016年03月25日]

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今回の調査で最高値を計測した千葉県松戸市の側溝は静かな住宅街にあった。側溝に線量計をかざすと毎時2.16μSvを記録した

本誌では、原発事故から5年が経つ首都圏の放射能による土壌汚染を独自測定した。

前編記事(「福島より放射能汚染が深刻な首都圏のホットスポットが判明!」)では、利根川水系の牛久沼(栃木県)、印旛沼、手賀沼(千葉県)が放射線管理区域を超える水準で汚染されていたことをリポートした。

今回の後編では都内やその近郊の川や公園、住宅街の放射能汚染の実態に迫る!

***

都内やその近郊の川や公園を測定すると、ここでも高い放射能汚染が確認された。

まず、取手市の住宅街にあるドブの堆積物をさらってみた。このドブはメタンガスらしき気泡が浮き、異臭を発する場所だ。腐った葉っぱなども混じる泥を測定すると、そこから2402Bq/㎏以上。放射線管理区域基準の3.9倍。以下同)という高い値が検出された。

周辺の空間線量は毎時0・23μSvを下回っていたが、住宅街のドブという生活空間に放射線管理区域の4倍近い汚染物があるということだ。

生活空間といえば、水元公園(葛飾区)や柏の葉公園(柏市)の池の泥も高濃度に汚染されていた。子供が遊ぶ近くの池の泥を測定すると、水元公園では2766Bq/㎏(同4.5倍)、柏の葉公園からは5477Bq/㎏(同8.9倍)という高い数値が検出された。ともに放射線管理区域をはるかに超える基準だ。

水元公園は11年5月に都が空間線量を測定したところ、毎時1μSvを超える場所が見つかり、除染をした公園。そこで今回、公園の土も測定すると、池の泥よりさらに高い6402Bq/㎏もの数値が出た(同10・4倍)。

これを平方メートル当たりのセシウム量に換算すると、38万Bq/㎡を超えてしまう(同9.5倍)。この値は、避難指示区域に指定されている福島県南相馬市の小高区で昨年12月に測定した土壌汚染に匹敵する。まだ汚染は続いていたのだ。

それにしても、なぜ水元公園だけこんなに高いのか。千葉県や都内の公園の土を測定した中でも飛び抜けた数値だ。長崎大学大学院工学研究科の小川進教授は「緑地率が高く、アスファルトが少ないと汚染が進みやすい」と話す。

溝。3万4548Bq/kgと、放射線管理区域の55倍以上という途方もない数値だった


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