航空留学に関するご質問にQ&A形式でお答えします。
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航空留学QandA

Q.アメリカで自家用(または事業用)ライセンスを取得してきましたがこれをJCABのものに書き替える要領について教えて下さい。

(2010年2月21日更新)
A.FAAなど外国政府の発行した操縦技能証明(パイロットライセンス)については、それが事業用であっても自家用であってもJCABの自家用にのみ書き替えられます。(但し、自家用"未満"となる「リクレーショナル」や「スポーツ」に相当する資格は日本にはありません。 また、FAAでは例えば「ジャイロプレーン」が「ロータークラフト(回転翼機)」の限定として認められますが、日本では回転翼機=ヘリコプターのみ、さらに気球の類は航空機として認められていません。) この場合、自家用については航空法規に関する学科試験にのみ合格すれば実技試験免除で書き替えられ、JCAB事業用資格の取得に進む場合は、それまでの(海外の)飛行経験や知識を活かしながら国内で所定の操縦練習を実施し、学科試験は自家用の場合と同じく航空法規に関する学科試験に、実技試験は新たにこれを受験してそれぞれ合格しなければなりません。

JCAB学科試験の受験申請に係るご案内はこちら

JCAB自家用への書き替えについては、この頁の「ログブックの記入要領と飛行時間の取り扱い」の項をよく参考にし、完全な形で記入を終えているログブック、並びに以下の申請関連書類(等)をご用意の上、居住地を管轄する地方航空局(東京か大阪)へ出頭(または書類一式を郵送)して手続きを行って下さい。(下線で示された書類は所定の様式のもので、(社)日本航空技術協会鳳文書林出版販売(株)などで購入できますが、アークEFIのクライアント様には無償で頒布いたしております。)
尚、申請手続きにはFAAライセンスの本免許(クレジットカードのようなタイプで実技試験合格後、届くまでに3〜4ヶ月所要)が必要ですが、テンポラリー(ペンディング=所謂「仮免許」)のものであってもJCAB学科試験(法規)の合格通知があれば取り敢えず申請手続きを済ませ、JCABライセンス交付に際し、後から手元に届いたFAA本免許を提示することでもってJCABライセンスを受領するという形をとることもできます。
また、申請書類の受理から交付までさらに2〜3ヶ月を要します。(すなわちアメリカでの実技試験合格からライセンスの書き替え完了まで半年間程度は見込んでおく必要があります。)

★受付機関の窓口

東京航空局 保安部 運用課 検査乗員係
 (新潟・長野・静岡県以東での受験分について管轄)
 〒102-0074 東京都千代田区九段南1-1-15 九段第2合同庁舎12F
 TEL:03-5275-9292(代表 内線:7516,7517)
 ⇒地下鉄「九段下駅」下車 6番出口から南東方向へ徒歩約5分

大阪航空局 保安部 運用課 検査乗員係
 (富山県・岐阜県・愛知県以西での受験分について管轄)
 〒540-8559 大阪市中央区大手前4-1-76 大手前合同庁舎4号館15F
 ※郵便番号は本来540-0008ですが、大阪航空局は特別に540-8559。
 TEL:06-6949-6211(代表 内線:5217)
 ⇒大阪市営地下鉄「谷町四丁目駅」下車 5番出口地上すぐ

・ 印鑑(別途ログブック訂正用の認印も用意)…書類作成の完了後は不要ですが、航空局に出頭して申請する場合はオリジナルのログブックと共に必ず持参して下さい。

・ ログブックのコピー(一式)×1部(最新の記録から遡って40時間分以上。 グライダーの場合はフライト40回分以上。 但し、ロングクロスカントリーや夜間飛行、ヘリコプターのフルタッチオートローテーションなど、JCABの規定(航空法施行規則第四十三条 別表二)に基づく技能証明申請要件に該当する部分、並びに実技試験に合格した部分がこの40時間、40回に含まれていない場合は該当する頁もコピーして提出すること。 局の担当者によっては全部コピーしてくるように求められることも過去実際にありました。)

・ FAA本免許、及びそのコピー(本免許の裏表両面)×1枚

・ 証明写真(3.0×2.5cm ※カラー/モノクロとも可)×1枚

・ 住民票(本籍地の入った本人のみのもの)×1通

申請書(19-2号様式)×1通

航空経歴書(要領様式22)×1通

・ JCAB学科試験の合格通知(コピーでも可)

・ クロスカントリーに使用したチャート(航空図)×1部(コピーでも可)
 ※「最終・最長」となるロングクロスカントリー飛行の部分について、日本の航空局担当官がログブックと照合しながら該当する空港/生地着陸場を判別しやすいよう、添付するチャートには予めその該当部分に後で剥がせるラベル(ポスト・イットなど)を貼って地点名や略号を記入、各空港/生地着陸場間を最短レグのコースで結ぶラインを赤鉛筆などで線引きするなどの配慮をして下さい。(書き替え要件の「飛行距離」については、実際に飛行した航跡とはあくまでも無関係ですので念のため。) 航空留学で使用したチャートは古くなっても大切なメモリーです。 提出書類(FAA本免許以外)は返却されないのでチャートはオリジナルよりもカラーコピーで提出するのがベターです。

所定の封筒(ライセンス交付通知用)に\80切手を貼付したもの×1通

・ 郵送によって書き替え申請を行なう場合はFAA本免許返送用封筒(宛先記入。様式は任意)に所定の切手を貼付したもの。(「特定記録(旧 配達記録)」扱いの場合は\240/25gまで)です。 ⇒「簡易書留」扱い(\380/25gまで)や「書留」扱い(\500/25gまで)より安くて内容は同じです。


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