NTTドコモは、同社のiPhoneがVoLTEの国際ローミングに対応したことを発表しました。対応機種はiOS 9.3にバージョンアップしたiPhone 6以降の端末。まずは韓国において、VoLTEによる高音質通話が利用できるようになります。

LTE網を利用した音声通話サービスであるVoLTE(ボルテ:Voice over LTE)は、従来使われていた3Gベースでの通話と比べてデータ量が多いため高音質で、よりクリアな音声で通話できるのが特長です。なお、国内ではドコモ、au、ソフトバンクの3社ともVoLTEの提供を開始していますが、現時点では高音質通話を利用できるのは同一キャリアのVoLTE対応端末同士のみで、他キャリアの端末との高音質通話はできない仕様となっています。

また、ドコモは海外でも同社のスマートフォンでVoLTEを利用できるローミングサービス「VoLTE国際ローミング」を2015年10月より提供しています。が、従来はAndroid機一部のみのサービスでした。
今回は、iPhoneでもこのVoLTE国際ローミングが利用可能になったという点がポイントです。

対応機種は3月31日に発売されるiPhone SEのほか、iPhone 6以降の機種(6/6 Plus/6s/6s Plus)で、iOS 9.3へのバージョンアップが必要です。

現在のところ、VoLTE国際ローミングを利用できるのは韓国のみで、KT社のLTE網を使った通話が可能です。ローミング時のVoLTEの通話料は、通常のWORLD WING通話料と同様で、韓国内向けの発信が1分50円、日本向けの発信が1分125円、着信が1分70円となっています。

なお、上述したように、VoLTE国際ローミングで高音質通話となるのは、海外でローミング中のドコモVoLTE対応端末同士で通話する場合、または海外から日本にあるドコモVoLTE対応端末と通話する場合となっています。もちろん、双方の端末がLTE圏内であることが必須です。

また、ドコモのVoLTEでは、高音質な音声に加えて映像でもやりとりできるビデオコールを利用可能ですが、こちらはiPhoneでは非対応となっています。

ドコモでは今後も継続して、VoLTE国際ローミングの対象国と地域を順次拡大していくとしています。
ドコモ版iPhoneがVoLTE国際ローミングに対応。iPhone 6以降の機種とiOS 9.3で韓国にて通話可能
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