山陽道トラック事故 33歳運転手がボヤいた過酷な労働環境
皆見容疑者は静岡県の県立高を卒業後、航空自衛隊に入隊。6年間勤務し、昨年12月に現在の会社のトラック運転手になったという。
2月に書きこまれた皆見容疑者のフェイスブックをみると、〈関東~関西~関東~東北2発。気合い走りで11時間の長旅〉〈東北から帰ってきたと思いきや、間髪入れずに九州に飛ばされた〉〈関東戻ったらまた九州に行きます。次は大分です〉〈休みがねえ……休みが欲しい……〉などと過酷な労働環境をうかがわせるものもあった。
今回も川口市から福岡市まで引っ越しの荷物を1人で運ぶ長距離運転中だったというが、体調不良が事故につながった可能性はないのか。
ゴーイチ社に問い合わせると、「今回の事故の詳細は把握していませんが、事故の前日も丸1日休んでいたはずです。普段はちゃんと休みはとらせていますから、体調不良はないだろうと思います」と回答した。
だが、その後の国交省の調査で皆見容疑者に関する法令違反が4件判明。うち1件は過労運転で、先月だけで複数回確認されたという。他の運転手にも過労運転が確認された。国交省は違法な労働環境が常態化していた可能性もあるとみて調べている。