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 旧海軍の港町・舞鶴をテーマにした常設展示が25日、舞鶴市北吸の舞鶴赤れんがパークで始まる。文化庁の「日本遺産」への登録を目指す市が、旧海軍舞鶴鎮守府の設置で発展した街の歴史や近代化遺産などを紹介する。

 赤れんが3号棟2階に史料46点、パネル80点を展示。1901年の鎮守府の設置前に、中舞鶴地区の旧家に府や海軍の関係者らが宿泊したことを示す宿帳や日誌(1890年)、設置後に整備された舞鶴海軍工廠(こうしょう)や鉄道、水道、砲台などの近代化遺産を紹介する。

 舞鶴が発祥とされる「肉じゃが」の元になった「甘煮」のレシピが載った、1938年の旧海軍の厨業(ちゅうぎょう)管理教科書(海上自衛隊舞鶴地方総監部所蔵)を初公開。舞鶴鎮守府に長く所属した軍艦「吾妻」の模型(ジャパンマリンユナイテッド所蔵)もある。東郷平八郎が日露戦争の日本海海戦で掲げたZ旗の意味である「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」の文字を自ら書いた掛け軸も展示する。