小頭症の赤ちゃん パナマで確認 ブラジル以外で初

WHO=世界保健機関は、中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、ブラジル以外で初めて、中米のパナマで、ジカ熱との関連が疑われる先天的に頭部が小さい小頭症の赤ちゃんが確認されたことを明らかにしました。
WHOは中南米を中心に感染が広がっているジカ熱について24日、最新のデータを発表し、この中で、中米のパナマで、ジカ熱との関連が疑われる小頭症の赤ちゃんが確認されたことを明らかにしました。中南米でジカ熱との関連が疑われる小頭症の赤ちゃんが確認されたのは、ブラジル以外ではパナマが初めてです。
WHOなどによりますと、パナマで報告された赤ちゃんは生後まもなく亡くなり、調べたところ、ジカウイルスへの感染が確認されたと言うことです。
ジカウイルスへの感染と小頭症との関連は、まだ明確になっていませんが、WHOのチャン事務局長は22日の会見で「知れば知るほど、状況が悪くみえる。もっと早く理解を深めなければならない」と述べ、早期の解明と適切な治療法や予防の開発を急ぐ方針です。
WHOによりますと、ジカ熱の広がりが確認されたのは、これまでに中南米のほか、太平洋の国々やアジアやアフリカなど、合わせて52の国や地域に上っています。