米兵準強姦事件で抗議決議
那覇市で女性観光客に暴行したとして沖縄駐留の米海軍兵が準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件を受け、沖縄県議会は22日、▽米軍人・軍属の綱紀粛正▽再発防止の実効性のある教育の実施▽日米地位協定の抜本的な見直し−−などを日米両政府に求める抗議決議案と意見書案を全会一致で可決した。決議は駐日米大使や在日米軍司令官など宛て、意見書は安倍晋三首相など宛て。
決議と意見書は「事件は人間としての尊厳を踏みにじる極めて悪質な犯罪」と指摘。そのうえで「事件・事故が発生する度に強く抗議してきたにもかかわらず、またもや事件が発生したことは米軍の再発防止への取り組みや教育が機能していないと言わざるを得ず、激しい憤りを禁じ得ない」とした。【佐藤敬一】