高森町の観光土産品総合商社マツザワの子会社信州芽吹堂は、JAみなみ信州と共同開発した商品「サンふじりんごグミ」を発売した。サンふじをイメージした赤色のグミで、表面に砂糖がまぶしてあり、口に入れると甘く、かむとサンふじ独自の酸味と旨みを味わうことができるという。
原料は同JAいいだ果実選果場内の加工施設で製造している「お母ちゃんの手づくりりんごジュース」。JA管内のサンふじだけを使用した果汁100%のジュースで、長野県ふるさと認証食品の登録を受けている。
パッケージにはJA名を記し、安心安全な農協ブランドとしてPRしている。
同社は「地域に貢献し、農家の困りごとの力になりたい」と、地域原材料を活用した商品開発に注力。DM事業の拡大や新たな顧客の獲得を急務と考えるJAとは、昨年4月から連携し、新商品の開発について話し合いを行ってきた。
両者は10~20代の女性に人気があり、市場が拡大しているグミに着目。JA側がシャインマスカットや南水、柿などさまざまな果実を原材料として検討し、同ジュースに決めた。
同社開発担当の男性(38)は「サンふじのイメージを悪くしないためにも、食感、味にこだわって数十回の試作を繰り返した」。同JA営農部販売課の課長補佐(44)は「商品を通じてサンふじの知名度が向上し、JAブランドのPRにつながればうれしい」と話した。
1箱10粒入り230円(税別)。県内の高速サービスエリアや、同JA農畜産物直売所などで販売する。