ジカ熱 ウイルスは2013年にはブラジルに
中南米を中心に広がっているジカ熱について、ブラジルの保健当局はウイルスがブラジルに持ち込まれたのは、これまでの想定よりも1年ほど早い2013年で、ジカ熱の流行地からブラジルへの渡航者が増加したことでリスクが高まったと発表し、ことし8月のオリンピックの開催が近づくなか、感染の拡大防止に全力を挙げています。
ブラジル保健省の研究機関は24日、ジカウイルスがブラジルなど中南米に持ち込まれた経路を調べようと、イギリスの大学などと行った最新の研究成果をアメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表しました。
それによりますと、ジカ熱の発症者7人から採取したウイルスの遺伝子を解析したところ、ウイルスがブラジルに持ち込まれたのは、これまでの想定よりも1年ほど早い、2013年5月から12月の間とみられるということです。
そのうえで、去年5月にジカ熱が初めて報告されるまで時間がかかった理由として、デング熱などほかの似た感染症に紛れ、気付かなかったと分析しています。
2013年は、年の始めと終わりを比べると当時のジカ熱の流行地からブラジルに入国した人の数が1.5倍に増えたことも分かり、人の移動量の増加が、ウイルスが持ち込まれるリスクを高めたとしています。
ブラジルでは、ことし8月からオリンピックが開催され、世界各地から訪れる人が大幅に増えることが予想され、ブラジルの保健当局では、感染の拡大防止に全力を挙げています。
それによりますと、ジカ熱の発症者7人から採取したウイルスの遺伝子を解析したところ、ウイルスがブラジルに持ち込まれたのは、これまでの想定よりも1年ほど早い、2013年5月から12月の間とみられるということです。
そのうえで、去年5月にジカ熱が初めて報告されるまで時間がかかった理由として、デング熱などほかの似た感染症に紛れ、気付かなかったと分析しています。
2013年は、年の始めと終わりを比べると当時のジカ熱の流行地からブラジルに入国した人の数が1.5倍に増えたことも分かり、人の移動量の増加が、ウイルスが持ち込まれるリスクを高めたとしています。
ブラジルでは、ことし8月からオリンピックが開催され、世界各地から訪れる人が大幅に増えることが予想され、ブラジルの保健当局では、感染の拡大防止に全力を挙げています。