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 日本やケニアなどの国際研究グループは、東アフリカを南北に貫く巨大な谷「大地溝帯」より東側の約350万年前の地層から、猿人の化石を初めて発見したと、24日発表した。従来考えられていたより、広い地域で暮らしていたことが確認された。

 猿人はチンパンジーとの共通祖先から分かれた初期の人類で600万~100万年前ごろまでアフリカにいた。化石は南アフリカやアフリカ中部でも見つかっているが、東アフリカでは、幅数十キロメートルの長大な地殻の割れ目である大地溝帯内部でしか、見つかっていなかった。

 京都大の中務真人教授らは、溝の東側の崖から約10キロ離れたケニア・ナイロビ郊外を発掘。2012年に発見した成人男性の腕の骨や乳児2人の歯の骨の化石が「アファレンシス猿人」と確認された。