News Up 中学生の「コンビニ昆虫」研究に注目
夜間の街灯にカナブンやが蛾などが群がる風景は、昔は公衆電話ボックスなどでよく見られたものですが、最近ではコンビニが「夜の昆虫の集会所」になっています。しかしある研究で、コンビニの中でも「昆虫が集まるコンビニ」と、「集まらないコンビニ」があることが分かりました。ネットで大評判のユニークな研究をしたのは、津市在住の男子中学生です。
津市立橋北中学校に通う西川充希さんが「神コンビニ」と呼ぶコンビニが津市にあります。なぜ「神」なのかというと、ほかのコンビニより多くの昆虫が集まるからだそうです。
気づいたきっかけは、もともと昆虫好きの西川さんが「コンビニに行けば昆虫採集ができるはず」と考えて両親と始めたコンビニ巡りでした。「なぜ昆虫が集まるコンビニと、集まらないコンビニがあるんだろう?」という疑問から、西川さんの研究が始まりました。
去年の夏、親子3人は夜な夜なコンビニ巡りを続けました。
お父さんは運転手、お母さんは記録係、西川さんは昆虫の捕獲係。調査は津市内の39店舗、のべ64回にわたって行われ、西川さんは捕まえた昆虫の標本を作って学名を調べ、見つかった昆虫の数でコンビニを「格付け」し、地図につけていきました。
気づいたきっかけは、もともと昆虫好きの西川さんが「コンビニに行けば昆虫採集ができるはず」と考えて両親と始めたコンビニ巡りでした。「なぜ昆虫が集まるコンビニと、集まらないコンビニがあるんだろう?」という疑問から、西川さんの研究が始まりました。
去年の夏、親子3人は夜な夜なコンビニ巡りを続けました。
お父さんは運転手、お母さんは記録係、西川さんは昆虫の捕獲係。調査は津市内の39店舗、のべ64回にわたって行われ、西川さんは捕まえた昆虫の標本を作って学名を調べ、見つかった昆虫の数でコンビニを「格付け」し、地図につけていきました。
「神コンビニ」とは
津市立橋北中学校に通う西川充希さんが「神コンビニ」と呼ぶコンビニが津市にあります。なぜ「神」なのかというと、ほかのコンビニより多くの昆虫が集まるからだそうです。
気づいたきっかけは、もともと昆虫好きの西川さんが「コンビニに行けば昆虫採集ができるはず」と考えて両親と始めたコンビニ巡りでした。「なぜ昆虫が集まるコンビニと、集まらないコンビニがあるんだろう?」という疑問から、西川さんの研究が始まりました。
去年の夏、親子3人は夜な夜なコンビニ巡りを続けました。
お父さんは運転手、お母さんは記録係、西川さんは昆虫の捕獲係。調査は津市内の39店舗、のべ64回にわたって行われ、西川さんは捕まえた昆虫の標本を作って学名を調べ、見つかった昆虫の数でコンビニを「格付け」し、地図につけていきました。
気づいたきっかけは、もともと昆虫好きの西川さんが「コンビニに行けば昆虫採集ができるはず」と考えて両親と始めたコンビニ巡りでした。「なぜ昆虫が集まるコンビニと、集まらないコンビニがあるんだろう?」という疑問から、西川さんの研究が始まりました。
去年の夏、親子3人は夜な夜なコンビニ巡りを続けました。
お父さんは運転手、お母さんは記録係、西川さんは昆虫の捕獲係。調査は津市内の39店舗、のべ64回にわたって行われ、西川さんは捕まえた昆虫の標本を作って学名を調べ、見つかった昆虫の数でコンビニを「格付け」し、地図につけていきました。
「立地」が決め手?
はじめに気付いたのがコンビニの「立地」による違いでした。
昆虫が多いコンビニの特徴は「雑木林やため池が近くにあり、住宅が周りに少ない」こと。一方、少ないコンビニは「市の中心部や住宅街」にありました。
ところが調査を進めると、雑木林などに近いコンビニでも昆虫が少ないところがあることが分かってきました。
昆虫が多いコンビニの特徴は「雑木林やため池が近くにあり、住宅が周りに少ない」こと。一方、少ないコンビニは「市の中心部や住宅街」にありました。
ところが調査を進めると、雑木林などに近いコンビニでも昆虫が少ないところがあることが分かってきました。
「照明」にヒントが
次に目を付けたのが照明の色の違いです。
西川さんは、コンビニの店内の照明が「白っぽい」店舗と、「黄色っぽい」店舗があることに着目しました。そこで昆虫の目がとらえる青い光をよく通す、つまり虫の目に近い世界が見えるという、「特定波長透過フィルター」をインターネットで購入し、さらに調査しました。
この「特定波長透過フィルター」を使ってコンビニを見たのが、上の画像です。
左側の、店内の蛍光灯まで明るく写っているのが、昆虫が多く集まるコンビニです。一方、右側の昆虫が集まらないコンビニは、店内が暗く見えます。
この違いの原因は、普及が進む「LED照明」でした。LED照明は昆虫が好む光をあまり出さないということです。また防虫対策として、紫外線をカットするフィルムを窓ガラスに貼るコンビニも増えているそうです。
西川さんは、コンビニの店内の照明が「白っぽい」店舗と、「黄色っぽい」店舗があることに着目しました。そこで昆虫の目がとらえる青い光をよく通す、つまり虫の目に近い世界が見えるという、「特定波長透過フィルター」をインターネットで購入し、さらに調査しました。
この「特定波長透過フィルター」を使ってコンビニを見たのが、上の画像です。
左側の、店内の蛍光灯まで明るく写っているのが、昆虫が多く集まるコンビニです。一方、右側の昆虫が集まらないコンビニは、店内が暗く見えます。
この違いの原因は、普及が進む「LED照明」でした。LED照明は昆虫が好む光をあまり出さないということです。また防虫対策として、紫外線をカットするフィルムを窓ガラスに貼るコンビニも増えているそうです。
研究がネットで大評判
コンビニの違いを生む要因は、
1.光(照明)
2.周囲の環境(立地)
3.コンビニ対策(紫外線フィルムなど)
とみられることが分かったという研究成果を、西川さんは3月上旬に三重県総合博物館で開かれた展示会に出しました。手描きのコンビニのロゴマークの周りに、昆虫の標本をレイアウトした展示が注目を集めました。
来場者がツイッターに写真を投稿したところ、「めっちゃおもろい」「虫は好きじゃないけど、素晴らしい研究!」「発想の豊かさを見習いたい」などと絶賛され、1万6000回以上リツイートされました。当初は2日間だけ展示される予定でしたが、あまりの反響の大きさに、来月10日まで展示されることになったのです。
三重県総合博物館で昆虫を担当している大島康宏学芸員は、「珍しいものイコール新しい発見などと思われがちですが、身の回りに普通にいる生き物を探し出すだけでもいろんな発見があって、それに注目しているというのがすばらしいことだと思います」と評価しています。
3月27日には、大阪で開かれる日本昆虫学会で西川さんの研究成果が発表される予定です。
1.光(照明)
2.周囲の環境(立地)
3.コンビニ対策(紫外線フィルムなど)
とみられることが分かったという研究成果を、西川さんは3月上旬に三重県総合博物館で開かれた展示会に出しました。手描きのコンビニのロゴマークの周りに、昆虫の標本をレイアウトした展示が注目を集めました。
来場者がツイッターに写真を投稿したところ、「めっちゃおもろい」「虫は好きじゃないけど、素晴らしい研究!」「発想の豊かさを見習いたい」などと絶賛され、1万6000回以上リツイートされました。当初は2日間だけ展示される予定でしたが、あまりの反響の大きさに、来月10日まで展示されることになったのです。
三重県総合博物館で昆虫を担当している大島康宏学芸員は、「珍しいものイコール新しい発見などと思われがちですが、身の回りに普通にいる生き物を探し出すだけでもいろんな発見があって、それに注目しているというのがすばらしいことだと思います」と評価しています。
3月27日には、大阪で開かれる日本昆虫学会で西川さんの研究成果が発表される予定です。
コンビニ各社は
西川さんの研究結果についてコンビニ各社に取材したところ、一様に「食品を扱っているため昆虫の話は勘弁してほしい」とのことでした。
確かにコンビニにとって昆虫は迷惑な存在といえますが、取材の中で西川さんは、「昆虫が集まらないコンビニは掃除が楽でいいかもしれないけど、僕は昆虫が集まるコンビニもあってほしいです。コンビニでおいしいものを食べながら昆虫をとることも楽しめるので」と話していました。
ちなみに西川さんが名付けた「神コンビニ」のチェーンは他社との経営統合が決まり、今後照明の色などが変わるかもしれないため、西川さんは「神コンビニで昆虫を捕まえるなら今のうち!」と考えているそうです。
確かにコンビニにとって昆虫は迷惑な存在といえますが、取材の中で西川さんは、「昆虫が集まらないコンビニは掃除が楽でいいかもしれないけど、僕は昆虫が集まるコンビニもあってほしいです。コンビニでおいしいものを食べながら昆虫をとることも楽しめるので」と話していました。
ちなみに西川さんが名付けた「神コンビニ」のチェーンは他社との経営統合が決まり、今後照明の色などが変わるかもしれないため、西川さんは「神コンビニで昆虫を捕まえるなら今のうち!」と考えているそうです。