サンパウロ=田村剛
2016年3月25日09時41分
これからは仲良くできる――? 南米アルゼンチンを訪問中のオバマ米大統領が23日、予定にはなかったタンゴを踊る「サプライズ」があった。歓迎の夕食会で、女性ダンサーからの突然の誘いに応じた。同国では米国と距離を置く中道左派政権が続いてきたが、昨年12月の政権交代で親米派の大統領が就任。オバマ氏が踊る姿は両国関係の修復を印象づけた。
場所は首都ブエノスアイレスでの夕食会。プロダンサーのモラ・ゴドイさんがダンスショーを披露後、オバマ氏に歩み寄り、手を差し伸べた。オバマ氏は困惑した様子だったが、一緒に会場の中央へ。初めは少しぎこちなかったが、次第にリズムに乗ってステップを踏み、喝采を浴びた。ミシェル夫人も、男性ダンサーに導かれて一緒に踊った。
ゴドイさんは地元紙に「オバマ大統領は踊り方を知らないと言っていたが、とても上手だった」と振り返った。地元のテレビ各局はこの様子を繰り返し放映。米CNNは「(米国との関係が冷え込んでいた)アルゼンチンでは驚きと共に受け止められた」と伝え、スペインのエルパイス紙は「オバマ氏のイメージが向上するのは間違いない」と報じた。(サンパウロ=田村剛)
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朝日新聞国際報道部
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