これで一通りの作業は完了です。あとは好みのスタンドに、作ったばかりの液晶ディスプレイを立てかけてみましょう。これまで書いてきたことはあくまで一例です。通販時のトラブルを含めて動作保証などはできませんが、PCの自作を経験したことがあれば、それほど難しいと感じることなく作れるのではないでしょうか。
ポイントとしては、DisplayPortケーブルは太くて固いものが多く、軽い液晶ディスプレイがどうしても引きずられてしまいます。お勧めは、サンワサプライのDisplayPortケーブル「KC-DPシリーズ」です。ケーブルが細くて取り回しがしやすく、長さやカラーも選べるのがうれしいところです。
また、液晶ディスプレイには1.5アンペア近い電流が必要なので、接続するUSBポートを始めとして、USB-ACアダプターやモバイルバッテリーを使う場合は気をつけましょう。先ほど取り上げたAbuseMarkのページでは、5ボルト/1.35アンペアが必要との表記があります。さらに最近ではあまり見かけなくなったMini USBケーブルも、あまりチープなものを使わない方が無難です。液晶ディスプレイがちらついたり、バックライトが点灯しなかったりした場合は、電源回りをまずは確認してみてください。
この液晶ディスプレイを本格的に持ち運んで使うのならば、ケースにアクリル板を使うのが必須ですが、室内や近所のカフェに持ち歩く程度ならば木製フレームでも何とか耐えられそうです。
PCのサブディスプレイとして、iTunesやTwitterクライアントを表示させておくのもいいのですが、お勧めはゲーム用ディスプレイとして活用することです。Valveが提供しているPCゲームプラットフォーム「Steam」では、最近になって続々とシューティングゲームが提供されており、懐かしい気分に浸りながら出先でも楽しめます。また、軽量なので壁掛けディスプレイとしての活用も面白そうですね。
液晶パネル 4800円
コントローラー基板 3920円
液晶ディスプレイケース 597円
合計9317円
今回、ケーブルやバッテリーは手持ちのパーツを使ったので、お持ちでない場合はそれなりの出費がかかりますが、1万円以下で手に入る液晶ディスプレイとしては、興味深い1台といえそうです(ただし、パーツの在庫や価格は変動がつきものなので時の運が必要となります)。
すでにWebでは、数々の実践例が紹介されています。腕に自信がある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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