「最小限の遺伝子の細菌作製に成功」米研究所など
生命を維持するのに欠かせない最小限の遺伝子だけを持つ細菌を人工的に作り出すことに成功したとアメリカの研究所などが発表し、生命として必要な基本的な機能の解明につながる成果として注目を集めています。
これはヒトの遺伝情報の解読で知られるアメリカのクレイグ・ベンター博士の研究所などが、25日付けのアメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表したものです。
ベンター博士の研究グループは、2010年に、人工的に合成した遺伝情報を元にマイコプラズマという細菌の一種を作り出すことに成功していますが、今回、この細菌を使って、生命の維持に欠かせない最小限の遺伝子だけを持つ細菌の作製に取り組みました。
具体的には、細菌の遺伝子の一部を取り除いたり、機能を失わせたりする実験を繰り返して細胞分裂への影響などを調べ、生命を維持するうえで、必要ではない部分を特定して取り除いたということです。その結果、最終的には、元の細菌のおよそ半分の、473の遺伝子が必要不可欠な部分として、残ったとしています。ただ、残った遺伝子のおよそ3割にあたる149個は、その働きそのものは不明だということです。
研究グループによりますと、合成した細菌は、自然界に存在する、みずから複製できる生物の中で遺伝子の数が最も少ないということで、生命として必要な基本的な機能の解明につながる成果として注目を集めています。
ベンター博士の研究グループは、2010年に、人工的に合成した遺伝情報を元にマイコプラズマという細菌の一種を作り出すことに成功していますが、今回、この細菌を使って、生命の維持に欠かせない最小限の遺伝子だけを持つ細菌の作製に取り組みました。
具体的には、細菌の遺伝子の一部を取り除いたり、機能を失わせたりする実験を繰り返して細胞分裂への影響などを調べ、生命を維持するうえで、必要ではない部分を特定して取り除いたということです。その結果、最終的には、元の細菌のおよそ半分の、473の遺伝子が必要不可欠な部分として、残ったとしています。ただ、残った遺伝子のおよそ3割にあたる149個は、その働きそのものは不明だということです。
研究グループによりますと、合成した細菌は、自然界に存在する、みずから複製できる生物の中で遺伝子の数が最も少ないということで、生命として必要な基本的な機能の解明につながる成果として注目を集めています。