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GYAO!の映画学校 入学案内

映画学校スクショ

たいていの学校は4月になってから始まるのでしょうが、一足早く、今日3月25日の午後から3カ月間、「イマジカBS presents GYAO!の映画学校」を開校します。

 

「映画学校」と言っても、作り方を学んであなたも映画監督になりましょう、というわけではなくて、映画を観て、それについての文章を読んで、いろんな映画への興味を深めていただこう、というものです。しかも、無料で。

 

作品は、弊社の<シネフィル・イマジカ>レーベルからBlu-rayを出しているようなヨーロッパのクラシックを主軸に、かなり通好みな映画を28本、取り揃えてみました。監督で言うと、フェリーニがあります。ゴダールがあります(かなりハードコアな時代のヤツですけど)。キューブリックがあります。アルジェントがあります。タルコフスキーがあります。アルトマンがあります。ロッセリーニがあります。パゾリーニがあります。カテゴリーで言うなら、SFもある、ちょっと捻った恋愛ものもある、マカロニ・ウエスタンもある……。

 

さらに映画だけでなく、映画監督が手掛けたTVシリーズも3つあります。ベルイマンの『ある結婚の風景』も、ファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』もあります。ヴィットリオ・ストラーロが撮影監督を務めた『ワーグナー/偉大な生涯』もあります。

 

映画にしろ、TVシリーズにしろ、ここらへんの作品、「なんとなく気にはなってたけど、いざ観ようとなるとなかなか敷居が高くて……」という方も少なくないと思います。是非、この機会をご利用ください。

 

一つの作品が無料で見られるのは基本的に3週間(一部、4週間、2週間、1週間のものも)、週に2~3本ずつ入れ替わって行きます。シリーズものは最初のエピソードは常に無料で、他の話は無料で観られるものがだんだんスライドしていきますのでご注意。無料では観られない時期も、有料なら見られますので、どうしても今観たい!ってなった場合はそちらもご利用ください。無料の方は視聴中に数回、CMが入りますが、有料の方ならそれはありません。そうそう、諸事情で無料では出せない有料オンリーのメニューもありまして、そこにはロッセリーニの『ロベレ将軍』、スコリモフスキの『出発』、『フェリーニの道化師』、そしてベルトルッチの『暗殺の森』があります。

 

それぞれの作品についてのかなり詳しい解説テキスト、Blu-rayやDVDを買わなければ読めなかったものの再録もあれば、今回の映画学校のために書き下ろしていただいたものもあります。順不同ですが、中条省平さん、四方田犬彦さん、池澤夏樹さん、渋谷哲也さん、柳下毅一郎さん、杉原賢彦さん、よしひろまさみちさん、堀切日出晴さん……などなど(名前挙げられてない人すみません)、錚々たる面々の素晴らしい文章が目白押し。見終わった後に読めば、さらに作品への理解や解釈を深めていただけると思います。そして、3カ月の間に3回、ちゃんと観たか、読んだかをチェックするための「中間試験」を実施します(「中間」と言いながら、初日からもうやってます)。5問の三択問題を全問正解した方の中から抽選で、500円分のTポイントをプレゼント! こちらも奮ってご応募ください。

 

このような「渋め」のタイトルで大がかりな特集を組むのは、映画の配信の世界では初めての試みではないかと思います。弊社単体ではなかなか作品も揃わないので、Blu-rayやDVDの発売元としては、しのぎを削り合うライバル関係にあると言ってもいいアイ・ヴィー・シーさんと、紀伊國屋書店さんにもご協力をいただきました。お互いインディペンデントのメーカー同士、「こういう映画だって面白いし、もっともっと観てもらいたいぞ」という気持ちは一致してますので、協力し合えるところはし合っていきたいのです(もし「映画学校2」があったら参入したい!という会社さんがありましたら、是非お声がけを!)。だからと言って、私たちがBlu-rayやDVDのパッケージ・メディアを捨てようとしている、というわけでもありません。配信には配信の良さ(今回のようにタダで観られる、とか、観たい時に探してすぐに観られるとか)、パッケージにはパッケージの良さ(画質、音質がいい、とか、そこに「モノ」として存在する、とか)があります。お互いが補完し合うような関係になってほしい。「白黒だ」とか「古い」とか「英語じゃない」という理由だけでハナから相手にしてくださらないお若い方にも、騙されたと思って一度は観てもらいたい作品群ですし、もちろん、観て気に入って、もっと高画質で観たい、コレクションしたい、という気持ちになったら、パッケージも買ってもらえたら嬉しいです。

 

まあ、何はともあれ、観てください! 各作品の視聴ページの下には感想を書けるスペースもあります。またTwitterやfacebook等、SNSで感想を言い合ったり、「こんなのやってるよ」って拡散していただけたら幸いです。

 

第4週でフィーチャーしているセルジオ・コルブッチ監督の『ガンマン大連合』、原題はスペイン語で(メキシコが舞台ですから)”Vamos a matar, companeros!”=「殺っちまおうぜ、同志たちよ!」というのですが、それにならって開校宣言といたします。

 

「映画を観ようぜ、同志たちよ!」

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