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JR西「終着駅は新大阪まで」 北陸新幹線与党検討委

意見を述べたJR西日本の真鍋社長(右から3人目)ら=東京・衆院第二議員会館で

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 北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党の検討委員会が二十四日、東京・衆院第二議員会館であり、終着駅について運行主体のJR西日本の真鍋精志社長から意見を聞いた。真鍋社長は、北陸と大阪を結ぶ特急利用者の利便性を踏まえ「新大阪駅までの整備が望ましい」と要望した。

 検討委は既に国土交通省の調査対象となるルートを米原、小浜−京都、舞鶴の三案に決めたが、終着駅にはJR西が求める新大阪以外に津波浸水のリスク分散の観点などから天王寺を求める意見もあった。検討委は今回の要望を参考に議論を進め、五月末をめどとしていた調査発注を四月中に前倒しする。

 真鍋社長は特急「サンダーバード」で北陸方面から来る人の約八割が新大阪を起点に山陽新幹線やJR線、地下鉄、バスを利用している状況を説明。約二割の天王寺に比べて利便性が高いと指摘した。山陽新幹線への乗り入れは接続方法などに課題が残るとした上で「まずは新大阪までの整備。その次の段階」、関西空港への延伸は海外からの訪日観光客(インバウンド)を取り込む観点から「検討に値する重要な問題」との認識を示した。

 会合は冒頭を除き非公開。終了後に真鍋社長や委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)らが説明した。

 (中平雄大、山本洋児)

 

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