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 480万人が国を追われたシリアの危機に、日本は何をするべきか――。難民の支援に携わる全国の大学生が、日本政府への提言をまとめた。パリのテロなどを機に難民受け入れへの慎重論も広がるなか、「真に保護するべき人は受け入れよう」と訴えている。

 提言をまとめたのは、学生グループ「P782」。全国の大学(2013年度調査で782校)で難民支援への行動を起こそうと、14年春から活動している。

 シリアの難民問題が深刻化していた昨年8月、東京、名古屋、大阪などの大学生・院生22人が東京に集まり、学者やNGO、日本に住むシリア人らの話を聴く3日間の合宿を開催。その後はネット電話のスカイプで約30時間の議論を重ねた。できた提言には、学生が「現場」で感じた問題意識が反映されている。