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おおさか維新が憲法改正原案了承 「議論すらしないのは職務放棄」と民進党を牽制
おおさか維新の会は24日の臨時両院議員総会で、夏の参院選に向けて作成していた憲法改正原案を了承した。26日の党大会前の常任役員会で正式に決定する。原案は教育無償化、統治機構改革、憲法解釈を専門的に判断する憲法裁判所の設置が柱。片山虎之助共同代表は終了後の記者会見で、「地味との意見があるかもしれないが、国民の関心がある重要な事項を取り上げて結論を出した。これで憲法改正の議論をリードしていきたい」と述べた。
一部とはいえ、具体的な改憲案を示した主要政党は、近年では自民党を除きおおさか維新が初めて。片山氏は27日に民主党と維新の党が合流して誕生する民進党に関して「(憲法改正の議論から)逃げるのはおかしい。憲法は国の最高法規だ。議論に入って、民進党の意見を言うべきだ」と強調した。
また、記者会見に同席した馬場伸幸幹事長は「憲法は国民のものだ。国民の代表である国会議員が議論すらしないのは職務放棄だ」と述べ、安倍晋三政権下で憲法改正議論に応じようとしない民主党の姿勢を改めて批判。民進党が綱領に「時代の変化に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想する」と記すことに対しては、「わが党のように憲法改正案をつくるのならば、いつまでにつくるのかをはっきりさせていただきたい」と要求した。
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