北陸新幹線、舞鶴経由で連携 京都北部の首長と知事
北陸新幹線未着工区間の敦賀以西ルート(福井県敦賀市-大阪市)で、福井から舞鶴市を経由して京都駅へ至るルートの実現を求め、府北部7市町などでつくる促進同盟会会長の多々見良三舞鶴市長らが24日、京都市上京区の京都府庁で山田啓二知事と面談した。国への働きかけや日本海側の自治体との連携を強める方針で一致した。
敦賀以西ルートは、府が推す舞鶴案、福井県小浜市から京都駅へつなぐJR西日本案、滋賀県が支持する米原駅に接続する案の3案があり、4月以降の国土交通省による調査後、与党の検討委員会が決める。
面談は、山崎善也綾部市長や井上正嗣宮津市長が同席したが、新幹線整備より在来線の複線化を重視する松山正治福知山市長は欠席した。多々見氏は30万人が住み、自衛隊の拠点もある府北部の地理的な重要性を強調し、「府北部ルート実現に支援をお願いしたい」と述べた。
山田知事は、北陸3県がJR西案に賛意を示していることを踏まえ「一過性ではなく戦略的に対応しないといけない」と述べ、山陰新幹線整備を望む日本海側の自治体との連携が重要になるとした。
【 2016年03月24日 22時30分 】