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 大阪府東大阪市は24日、訪問介護をする市内の70代女性を2カ月間自宅に閉じ込める虐待をしたとして、同市の訪問介護事業所「ロータス」の事業者指定を取り消すと発表した。取り消しは介護保険法に基づくもので31日付。女性は暴行を受けたり、衰弱したりはしていないという。

 市福祉部指導監査室によると、女性は一人暮らしで認知症を患っている。昨年9月からロータスの訪問介護サービスを受けていたが、11月に女性宅を訪ねた知人が、玄関扉の外に鍵が取り付けられ閉じ込められているのに気がついた。知人から連絡を受けた市が監査し、虐待と認定した。

 事業所の代表者の男性(27)は、市の監査に「女性が徘徊(はいかい)しないようにするためだった。虐待だとは思わなかった」と話したという。