国外退去処分、関空に帰国
過激派組織「イスラム国」(IS)に参加するためシリアに渡ろうとしたとしてトルコの治安当局に拘束され、国外退去となった日本人男性(23)が24日夜、関西国際空港に到着した。男性は和歌山県在住。一般の乗客が降りた後、搭乗橋脇の階段を同県警の捜査員らに付き添われ、駐機場に降り立った。駐機場では数十人の報道陣が待機。「イスラム国に行こうとしたのか」という報道陣からの問いかけに男性は「してない」と短く答えた。
男性はその後、県警の事情聴取を受けた。15日に日本を出たと話したうえで「日本での生活がいやになった。ネットで情報を集めた。海外に行けば何とかなると思った」などと話したという。また「出国前にトルコ、シリアにいる外国人と連絡を取ってはいない」とも話したが、話の内容は二転三転しており、県警は慎重に確認している。【山田毅、道岡美波】