アイテム番号: SCP-514-JP
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル: SCP-514-JPはサイト-████にある██博士のオフィスとなりの防音設備の施された厳重に施錠された部屋に収容されています。実験などの場合を除いてSCP-514-JPを移動させる事は許可されていません。また、SCP-514-JPを用いた実験には最低でもレベル2以上の職員1名からの承認が必要です。
説明: SCP-514-JPは精巧に作られた製作者不明のティラノサウルスの頭骨のレプリカです。このSCP-514-JPに触れた被験者は、身体に影響はないものの、全身を強く噛みつかれたような激痛を訴えました。さらにSCP-514-JPは人間の男性の声で喋ることも可能です。口調は軽くフレンドリーという事が確認されています。SCP-514-JP自体の構造に異常は無く、傷つける事は可能ですがSCP-514-JPの破壊は失敗しています。このオブジェクトは以前、██県の(データ削除済)にある博物館にて展示されていて、触れても激痛は無い普通のレプリカでした。ただし喋るという噂が有りました。
SCP-XXX-JPの発見は███にある████博物館にて、20██年█月█日から20██年█月█日までに開催されていた恐竜博にて、化石のレプリカに触れるコーナーで触れると激痛を伴い、会話も出来るレプリカがあると警備員に擬装していた財団職員からの連絡にてその存在が明らかになりました。
駆けつけたエージェント2人によりSCP-514-JPは無事に回収され、恐竜博に来ていた来館者にはBクラスの記憶処理を施し、カバーストーリー「集団ヒステリー」が公布されました。その後恐竜博は無事に開催されました。
対象: SCP-514-JP
実施方法: SCP-514-JPの口を開き中にDクラス職員を1名入れる。
結果: SCP-514-JPは口を閉じ、 Dクラス職員を(編集済)。その後SCP-514-JPは「まずいね。」と言っていた
分析:SCP-514-JPには顎の開閉(咀嚼)と味覚がある事が新たに判明した。今後の実験は味覚や他の感覚があるのかを調べたい。by██博士
対象: [SCP-514-JP]
インタビュアー: [██博士]
付記: [インタビュアーの██博士は新任の為、間違いをしないようにエージェント1名の監視のもと行われた。]
<録音開始>
██博士: [……新任の██だ。SCP-514-JP、インタビューを許してくれてありがたい。]
SCP-514-JP: [まあ、そう硬くなるなって。気楽にいこうや。]
██博士: [そうか、ありがたい。では、君は前に食べたものを覚えているか?]
SCP-514-JP: [あんたらの仲間じゃねぇのか?まずかったけど。]
██博士: [まずかったか……となると君に味覚があるのは本当か?]
SCP-514-JP: [おう、マジだぜ。]
██博士: [そうか。もう一つ聞きたい事があるのだが、よろしいか?]
SCP-514-JP: [別にいいぜ。なんでも来いよ。]
██博士: [では……君に触れると激痛が身体中に感じるのは何故か、教えてくれないか?]
SCP-514-JP: [触られたらそりゃ嫌だから噛み付くに決まってんだろ。]
██博士: [そうか。ありがとう。聞きたい事は以上だ。]
SCP-514-JP: [結構適当に答えたつもりだが、これでいいんか?]
██博士: [構わない。お疲れさま。]
SCP-514-JP: [お疲れさんだぜ。]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了>
終了報告書: [どうやら味覚がある事は本当のようだ。触れたときの激痛はSCP-514-JPによる噛み付きだという事も判明した。今後の実験に役立てる情報になればこちらとしても喜ばしい。by██博士]