トランプ氏 イスラエル支える姿勢 アピール

トランプ氏 イスラエル支える姿勢 アピール
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アメリカ大統領選挙の野党・共和党の候補者選びでトップを走るトランプ氏は、自身の外交政策への疑問の声も上がるなかで、首都ワシントンで行われた集会で同盟国イスラエルを支える姿勢をアピールし、懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
アメリカ大統領選挙の候補者選びで、野党・共和党から立候補するトランプ氏は21日、首都ワシントンで行われたユダヤ系の最大の政治集会に参加し、演説を行いました。
この中でトランプ氏は「イスラエルは戦略的な同盟国であり、壊れることのない友人関係にある」と述べました。トランプ氏は同盟国に対しても批判を浴びせるなどしており、共和党内からもその外交政策に疑問の声が上がっていますが、同盟国イスラエルを支える姿勢をアピールすることで懸念の払拭に努めた形です。
また、トランプ氏は、この集会に先立って、外交政策チームを率いるセッションズ上院議員の仲介で共和党の一部の議員らと非公開の会合を行いました。会合には20人前後が参加したということで、会合後に記者会見を開いたトランプ氏は「非常にいい話ができた」と述べました。
共和党の主流派は、トランプ氏が指名獲得に必要な過半数の代議員獲得を阻止することを目指していますが、トランプ氏は主流派との間で一定の妥協点を探る動きも見せています。
共和党では22日、西部アリゾナ州とユタ州で予備選挙や党員集会が開かれ、トランプ氏が指名獲得に必要な代議員数に近づけるかどうかが注目されています。

トランプ氏の外交政策チームは

トランプ氏は21日、ワシントン・ポスト紙とのインタビューの中で、みずからの外交政策チームのメンバーについて、一部を明らかにしました。
外交政策チームは、トランプ氏への支持を上院議員では初めて打ち出したアラバマ州選出のセッションズ上院議員が率いています。今回、外交政策チームのメンバーとして新たに明らかにされたのは5人で、テロ対策や、エネルギー分野の専門家、そしてイラク戦争にも参加した元陸軍中将などの名前が挙げられています。
ただ、アメリカのメディアは、5人はワシントンの政界ではあまり知られておらず、トランプ氏がどのような外交を目指そうとしているのか、その疑問に答えるものではないなどと伝えています。