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オバサンになりたい。

オカマが叫びたがってるんだ

乙武不倫騒動で日本人の「弱者」観の歪みが少しでも是正されるといいね

日常考察 雑記

こんにちは、錠前(@jomae_yasushi)です。

年が明けてこのかた文春砲が休みなく世間を騒がせていましたが、ここにきてついに新潮も火を噴きましたね。

3/24発売の『週刊新潮』で、乙武洋匡さんの不倫が大きく取り上げられました。

やっちゃったね乙武さん。

「乙武洋匡」氏が不倫を認める 過去を含め5人の女性と (デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

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乙武 洋匡(@h_ototake)さん | Twitterより近影〕

この騒動に関してはマイノリティを生きる身として思うところがあったので、書き留めておこうと思います。

 

障がい者も同じ人間だってことを、みんな忘れ過ぎ

今回の報道でまず感じたのは、乙武さんブレねえな~ってこと。

著書『五体不満足』で「障害があっても健常者と変わらず幸せに生きられる、同じことができる」ことを全面肯定した強烈なメッセージを発信して以来、Twitterでの発言などでも一貫してそのスタンスを貫いてきた乙武さん。

今回の騒動も倫理的問題を横に置けば、身をもってその理念を示したということになりますね。相変わらずブレない。


人は弱者を「可哀相な人たち」とみなすことで自分とは違う別の「ナニカ」として分類し、結果それらの人たちが当然持ち合わせる人間としての生理的欲求を否定・無視するようになる。これ、とんでもない蛮行だと私は思います。障がい者その他の弱者に聖人君子像を勝手に押し付けて恥じないだなんて。

障がい者=社会問題と結びついた真面目マターな人々、NHKスペシャル的文脈の中で取り扱うべき人々、みたいな弱者観、そろそろやめにしてほしいんだよな~…


その点NHK Eテレの『バリバラ』というテレビ番組はすばらしくて、そういう既存の弱者観をパワフルに吹き飛ばしている。

乙武さんよりも牧歌的なんだけどしかしラディカルさは保持しつつ、障がい者のそのままの在り方を肯定するよくできた番組で、大人も子どももみるべし、なのです。

乙武氏も薦める『バリバラ』とは? | R25

 

他人の不倫なんて放っておいて、学びの機会にしちゃいましょ!

不倫はその名の通り人倫にもとる行為であることに違いないですが、そんなもの関係者が私怨で怒ればいい話で、赤の他人が義憤でああだこうだ言うようなものではない、というのが私の考えです。

ゲス川谷×ベッキー騒動のときにも思ったけど、当人たちは利害関係者によって必要十分な裁き(というか報い?)を受けるんだから(例えば離婚とか親権剥奪とか、スポンサーとの契約解除だとか)、関係のない人間がわざわざ出張ってまで断罪するようなことは何もないのですよ。

とにかく、自分の溜飲を下げるために追いやられた人間をバッシングするのは美しくないわ??と言いたい。


今回の乙武騒動でフォーカスすべきはそこじゃないと思うんです。

「社会的弱者」に対して注がれる画一的な視線(たいていは無自覚な)を見直す絶好の機会なんだから、そこを取り上げなくちゃもったいない。各所で議論が巻き起こることを期待します。


なお乙武さんの奥方が深く反省する必要はないと思われるので(下記声明参照)、その点に関して外野から批判があることには賛同します~

旦那の稼ぎが減ると困る経済的自立性のない妻の立場に付け込んでああいうことを言わせてるんだったら、考えものだよね。(夫と対等な立場で、身内の不徳…的漢気を奥さんが発揮してるだけかもだけど)

このたびは、夫、乙武洋匡の行動が週刊誌で報じられた件につきまして、多くのみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫び致します。
このような事態を招いたことについては、妻である私にも責任の一端があると感じております。
今日に至るまで二人でしっかり話し合った結果、3人の子どもたちのためにも、あらためて夫婦ともに歩んでいくことを強く決心致しました。
本人はもちろん、私も深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした。
2016年 3月24日
乙武仁美
『週刊新潮』の報道について - 乙武洋匡より〕

 

【参考図書】

セックスボランティア (新潮文庫)

セックスボランティア (新潮文庫)

  • 作者: 河合香織
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/10/30
  • メディア: 文庫
 

今回の件はこの本に対して乙武さんが出した1つの答えなのかも、、?

 

 

それでは今日はこのへんで。

さよ~

 

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