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【プロ野球】

オコエよ、壁を越えよ 星野副会長「高卒新人にしては良くやっている」

2016年3月24日 紙面から

 楽天の星野仙一副会長(69)が23日、高卒ルーキーとして球団史上初めて開幕1軍入りを果たす、ドラフト1位ルーキー、オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一高=に厳しくも優しいエールを送った。

 星野副会長は、努めて、無関心を装った。

 「オコエ? 開幕1軍? へえー、そうなの? オレはタッチしてないから。スタメンのチャンスもあるの? オレは新聞紙上で書かれてることしか知らんからな」

 現場のことは梨田監督に任せて、距離を置いている。オープン戦でも視察に来た際、オコエについて聞かれると「高卒新人にしては、よくやっている」と語るぐらいで表だって多くを語ることはなかった。しかし、中日監督時代も87年に近藤真一(現在の名は真市)、88年には立浪和義や上原晃といった高卒ルーキーを積極的に起用して成功させている。若くて活きのいい選手は好みである。オコエについても、話すほどに自然とボルテージが上がっていった。

 「チャンスがあったら、アイツらしいプレーをしてくれればエエ。巨人には若い選手はおらんのか? 岡本?(オープン戦の楽天戦で)ヘタな三振したから、余計、オコエに注目されるのかな。まあ、これからが、大変よ。1つ目のドア、2つ目のドア、3つ目のドアをこじ開けていってほしいね」

 星野副会長のメッセージを伝え聞いたオコエは「プロは甘い世界じゃない。いろんな壁があると思うけど、しっかり、レベルアップしていきたい」とキッパリ。いよいよ、開幕。副会長の言う通り、これからが本当の戦いが始まる。 (竹下陽二)

◆コボスタ天然芝で初練習

 人工芝から天然芝に張り替えられるなど改良が加えられた本拠地・コボスタ宮城で初練習。ゴロの転がり具合など内外野で入念な守備練習が行われた。梨田監督は「人工芝と比べて、ゴロの球足が弱まる。内野手も外野手もゴロに対するチャージ力が要求される」と感想を語った。

 走力が問われる、まさにオコエ仕様のグラウンドということになるが、オコエも「めちゃめちゃ、雰囲気の良い球場だった」と気に入った様子。

 左中間のフェンスが低くなっており、オコエの足ならホームラン殺しも見られるかも。早く、天然芝の上で躍動するオコエの雄姿を見てみたいものだ。

 

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