美容医療のHP広告規制へ 厚労省が検討開始

脱毛や脂肪吸引などの「美容医療」を巡るトラブルの相談が相次いでいることから、厚生労働省は、医療機関がホームページに出す広告の規制に向け検討を始めました。
24日、医療関係者などで作る厚生労働省の検討会の初めての会合が開かれました。
医療機関が看板などに記載する広告の内容は法律で定められ、診療科の名前や手術の内容などに限られていますが、ホームページについては患者がみずから探して閲覧するため、広告に当たらないとして規制が行われていません。
しかし、脱毛や脂肪吸引などの美容医療を巡り、「ホームページで見た内容と実際の効果が違う」などといった相談が全国の消費生活センターに相次いでいて、その数は、昨年度(平成26年度)は405件と過去最多となっています。
検討会は、患者の安全を守るためにホームページの広告についても規制の対象にすべきだとして、記載できる内容などについて議論を進め、ことしの秋をめどに報告書をまとめることにしています。厚生労働省は、検討会の議論を踏まえ、必要な法律の改正案などについて検討するとしています。