高松商が苦しみながらもサヨナラ勝ち

2016年3月24日15時0分  スポーツ報知
  • 10回無死三塁、暴投でサヨナラのホームを踏んだ高松商の三塁走者・美濃(右端)は両手を広げてナインを迎える

 ◆第88回センバツ高校野球大会第5日 1回戦 高松商7x―6いなべ総合学園(24日・甲子園)

 今大会初の延長戦は、昨秋の明治神宮大会覇者・高松商に軍配が上がった。

 劇的な幕切れだった。いなべ総合学園の渡辺啓五(2年)が投じた球は無情にも捕手のミットをはじき、三塁走者が生還。サヨナラで試合が終了した。

 8回まではいなべ総合学園優位の試合展開だった。4回に暴投で1点を先制。その後一度は逆転を許すものの打線がつながり7回に勝ち越し。8回にも追加点を挙げ、このまま逃げ切るか、と思われた。しかし、このままでは終われない高松商も反撃。8回に2点を返し、1点差に詰め寄る。そして迎えた最終回。死球で出塁した1番・安西翼(3年)の2盗成功後、続く竹内啓人(3年)の内野安打の間に安西が生還。高松商が土壇場で同点に追いついた。延長10回表の相手打線を3人で抑えると、8回途中からリリーフとして好投していた美濃晃成(3年)が右越え三塁打を放ち無死三塁の好機を演出。そして次打者への3球目に相手の暴投でサヨナラのホームを踏んだ。

 高松商が逆転につぐ逆転でなんとか初戦を突破した。選抜での勝利は1990年以来、実に26年ぶりとなった。

 いなべ総合学園は秋の『覇者』を最後まで追いつめたがあと一歩、及ばなかった。

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