豪栄道、2年ぶり日馬食い!1敗死守、24日VS白鵬

2016年3月24日6時0分  スポーツ報知
  • 日馬富士(下)を首投げで破り、1敗を守った豪栄道

 ◆大相撲春場所11日目 ○豪栄道(首投げ)日馬富士●(23日・エディオンアリーナ大阪)

 東大関・豪栄道(29)=境川=が天敵から2年ぶりの白星を奪い、優勝争いに踏みとどまった。14年夏場所から8連敗中だった東横綱・日馬富士(31)=伊勢ケ浜=を得意の首投げで撃破して10勝目。14年秋場所で大関に昇進後、初の2ケタ勝利とした。12日目は、1敗で並ぶ西横綱・白鵬(31)=宮城野=との大一番に臨む。地元・大阪の声援を受け、悲願の賜杯を狙う。

 豪栄道の会心の首投げがさく裂した。立ち合いは右の張り差し。左を押っつけ、土俵際まで追い込んだが押し返された。「(日馬富士が)出たかなと思って。やっぱり足腰が強い」。冷静に対応した、首の後ろに回した右で、巻き込むように投げを打った。ともに倒れ込んでの10勝目を「勝てばいいです。集中できています」と自画自賛した。

 大関昇進後、初めて白星を2ケタに乗せた。今場所は3度目のカド番。8勝7敗で何とか勝ち越してきた過去2度のような危うさがない。9日目に早々とカド番脱出。「早い段階で8勝できたのが良かった」。心の余裕が快進撃につながっている。

 首投げは不調時の負けパターンでもあった。下がりながら苦し紛れに仕掛け、自滅する取組も多かった。だが、初場所4日目以来、決まり手となった捨て身の得意技を、八角理事長(元横綱・北勝海)は「今日の投げはいい。攻めているわけだから」と絶賛。好調のバロメーターと見ている。

 敗れた稀勢の里に並び、白鵬と共に1敗で優勝を争う。11日目終了時点での首位は、新入幕の07年秋場所以来9年ぶりの躍進だ。取組前には豪栄道コールが起こり「ありがたいことです」と地元の応援を励みにしている。12日目の白鵬との大一番。「流れはいい。あまり考えずに体の動くままに」と自然体で初の賜杯へ挑む。(秦 雄太郎)

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