白血病の生徒 体調不良の訴え認めず 授業続行

白血病の生徒 体調不良の訴え認めず 授業続行
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神奈川県藤沢市の中学校で、白血病の治療を受けている男子生徒が授業中に体調不良を訴えたにもかかわらず、教諭が保健室に行くことを認めずに授業を受けさせていたことが分かりました。
藤沢市教育委員会によりますと、去年4月、市立中学校の英語の授業中に、白血病の投薬治療を受けている2年生の男子生徒が体調不良を訴え、「保健室に行きたい」と申し出ました。しかし、50代の男性教諭は「大事な授業を抜けるのか」などと言って、退出を認めず授業を受けさせていたということです。
男子生徒は精神的にショックを受け、およそ2週間学校を休み、通学を再開したあともこの教諭の授業には出席していないということです。
市教育委員会によりますと、男子生徒はおととしに白血病と診断され、体調がすぐれない日もあり、配慮が必要な生徒だということは学校内で共有されていたということです。
男性教諭は教育委員会に対して、「男子生徒が白血病であることがすぐには分からなかった」などと説明しているということです。
藤沢市教育委員会教育指導課は、「配慮が足りずに生徒や保護者には申し訳ないと感じている。当時の対応を検証して指導していきたい」と話しています。