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2016年3月24日
本当に更新しました。
ギネスブック。
おそらく誰もが一度は耳にしたことがあるだろう、世界一の記録を集めた本である。 そのギネス世界記録に、特にびっくり人間でもなんでもない僕が、このたび認定されました。 その経緯を説明したいと思います。 > 個人サイト むかない安藤 ツイッター →詳細プロフィールページへ まずは認定された日の様子をまとめた動画をご覧ください。
これ、岩沢さんに作ってもらったんだけど、チャレンジから3日くらいで編集してきてくれた。ギネス世界記録級のスピードである。しかしその頃、僕はまだ当日の緊張を引きずっていて動画をまともに見ることができなかった。
なにがそんなに緊張したのか、ギネス世界記録に挑戦するっていうことはどういう手順が必要なのか。 順を追って説明したい。 うかつに言うもんじゃない今回の企画はライフネット生命とのコラボ企画である。
ライフネット生命といえばハトに生命保険を選ばせたり、ザリガニを釣りたいという子どもの夢をかなえたりと、自由度の高い企画をこれまでもずっと一緒にやってきた。 今年の年明けだろうか、ライフネット生命の岩田さんと「次はなにか参加した人が明るくなる企画がやりたいですね」という話をしていた。これがそもそもの始まりである。僕たちもおもしろサイトだ、人を明るくさせるにはちょっとした自信がある。やりましょうよ!なんて気軽に言った。 写真を見返していたら当時の打ち合わせの様子が出てきた。どうせなら過去に話題になったハト企画を超えたい、ということで、習字にして出してきたのだ。しかも字がうまい。
そこから打ち合わせを重ねていくなかで、せっかくだから何か目的があった方がいいだろう、たとえば世界に挑戦とか、と話は徐々に膨らんでいった。このあたりの詳細はよくおぼえていないけれど、たぶん僕が「せっかくだから」とかいって持ちかけたんだと思う。
こうして生まれたのがこの「1分間に何回ハイタッチができるか」というギネス世界記録への挑戦である。参加者が明るくなり、そして目的もはっきりしている。確かに妙案である。 次の日からギネス世界記録への挑戦は始まった調べてみるとギネス世界記録に認定されるには2種類の方法があるらしい。
一つはすでにギネス世界記録に登録されている記録に挑戦して、それを更新すること。これはルールがある競技への挑戦なので、申請自体は簡単だけれど、既存の世界記録に挑戦するということで、フィジカルな部分でのハードルが高い。 もう一つは新しい競技を作って挑戦する方法。これまでにない競技を申請するためにはまずルール作りから始める必要があるため、申請の段階でハードルが高い。ただし、新しい記録への挑戦なので、ギネス世界記録の設定する最低ラインをクリアしたら記録として認定される。 前に取材させてもらった尻歩きの酒部さんは後者である。 尻歩き100メートルでギネス世界記録を持っている酒部さん。
ハイタッチの場合、すでにいくつかの記録が認定されているので、基本的に前者、今ある記録に挑戦することになる。つまりギネスブックに載っているびっくり人間たちに真っ向から立ち向かっていくことになるのだ。今思えばこの時点で気付くべきだった、これはやばいぞ、と。
今回、僕たちが挑戦する記録が決まった。 Most high fives in one minute.
「1分間で行う最も多いハイタッチの数」である。
これ、既存の記録は2015年にアメリカで達成された260回である。1秒間に4回〜5回、といったところだろうか。これがどのくらいのものなのか、ピンとこない人は座ったままでいいので1秒に5回の速さで1分間拍手をしてみてもらいたい。意外とたいへんである。それを走りながら、たくさんの相手とやるのだ。 しかもルール上、挑戦者一人に対してハイタッチできるのは一人一回だけ。つまり世界記録の260回を超えるためには260人以上の参加者が必要となる。 たいへんだ。 たいへんさ、その1:参加者集め僕たちの挑戦はまず参加者を集めるところから始まった。そもそも当日、260人以上の人が来てくれなかったらその時点で走るまでもなく「失敗」なのだ。これはわかりやすくやばい。
参加者を募るため、なにはともあれ募集サイトを作った。 告知サイトは弊社の優秀なデザインチームにマッハで作ってもらった。後に「仕様書というものが存在しない仕事ははじめてでした」という担当者の書き込みを見て、(その発想はなかった)と思った。
サイトが出来てからはありとあらゆる方法と人脈をたどって、当日来てくれるようお願いしてまわった。 社内のいたるところにポスターを貼った。まずは身内から懐柔しようという作戦である。これが功を奏して社内からのお手伝い、参加者も集まった。
会場の近隣の小中学校にポスターを貼らせてもらいに歩いた。校長先生にアポを取って校長室にうかがう、という体験ははじめてだった。
あと何をしたらいいのか、わからなくなっていた時期に撮った写真だと思う。僕が警察だったら声かけるレベル。
奇しくもアメリカでは大統領選挙の予備選をやっていて、州ごとに勝利候補が決まってきたタイミングだった。おれがやってるこれ、選挙みたいだな、と思ったものである。一緒にしたら大統領候補に失礼だけれど、一人でも多くの賛同者が集まらないとやばい、という点で志は同じである。
眠れない夜を数え、いよいよチャレンジ当日をむかえる。
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