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「ベッドを整える」とダニ増殖?知れば暮らしが変わる"本当は体に良くない"習慣

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起きて、食べて、眠って─、毎日当たり前のように繰り返される生活習慣。でも気をつけないと、なかには健やかな暮らしを脅かす危険性をはらんだものが、含まれているかも知れません。今回は、イギリス「BBC NEWS」と「Daily Mail」誌で報じられた内容をもとに、日常に潜む“本当は体に良くない6つの習慣”をご紹介。知れば暮らしが変わる意外な真実は、必見です!

目次


本当は体に良くない6つの習慣


1. 朝起きて、ベッドを整える
2. 毎日、お湯と石鹸で体を洗う
3. 食後、すぐに歯を磨く
4. 歯ブラシを濡らしてブラッシング
5. 夕食後、静かに体を休ませる
6. 1日8時間は睡眠をとる

1. 朝起きて、ベッドを整える


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朝起きたら、乱れたシーツや布団をきちんと整える。マナーとして当たり前のように行われているこの習慣も、健康の観点から見ると好ましくない、という研究結果が存在します。

イギリス・キングストン大学のステファン・プレトラブ博士の調査によると、ベッド一台につき平均150万匹ものチリダニが生息していて、喘息やアレルギーを引き起こす原因になっているということが分かっています。

チリダニは大気中から水分を摂取して生きているため、温かくて湿った環境を好み、乾いた環境では生存が難しいとのこと。そのため“朝起きたら、シーツや布団をあえてそのままの状態にしておくと、睡眠中にかいた汗などから生じた湿気がベッドから逃げていき、ダニ退治になる”のだそう。

もちろん、適切な頻度でリネン類を洗濯し、清潔な寝床を保つことは大切ですが、面倒なベッドメイクの手間が省けて、ダニ駆除、喘息・アレルギーの防止につながるのだとすれば、一石二鳥ならぬ一石四鳥のうれしい状態だと言えるでしょう。


2. 毎日、お湯と石鹸で体を洗う


疲れを癒やしたり、目覚めを良くするためにも効果的だと言われるバスタイム。毎日たっぷり泡立てたボディーソープで体を洗い、お湯で流せば体も心もスッキリ!なんていう人も多いのでは?

しかし、世界的に有名なイギリスの皮膚科医ニック・ロウ氏は、“ほとんどの人が、毎日しっかり体を洗う必要はない”と説明。“現代の過剰な衛生面への気づかいが、皮膚を痛める原因になっている”と指摘しています。

また、ロウ氏は“お湯と石鹸を使って体を洗うことにより、皮膚から必要な油分がはぎ取られ、結果的に乾燥やひび割れ、さらには感染症を引き起こすリスクがもたらされることがある”と語ります。でも、汗をかいたりして、毎日体を洗わないと気持ちが悪いという人もいますよね。そんな時には、“ぬるい水で体を洗うこと”がおススメなんだとか。

ちなみに、タレントのタモリさんを始め、福山雅治さんやローラさんなどがボディーソープや石鹸を使って体を洗わない入浴方法を実践しているよう。肌の乾燥にお悩みのあなた、ぜひ試してみてください。


3. 食後、すぐに歯を磨く


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幼い頃、幼稚園や小学校などでも習った「1日3回、毎食後3分以内に3分間歯を磨く」いわゆる「3・3・3」のルール。これも、ロンドンのフレッシュブレスセンターに勤務する歯科医フィル・ステマー氏によると、本当は歯に優しくない習慣※だと言います。ステマー氏は、“食べ終わってから歯を磨くまで、少なくとも30分は待つべきだ”とし、その理由として次のような内容を挙げています。

食後は口の中が酸性化し、“食物の酸や糖が一時的に歯のエナメル質を弱めるため、食べ終わった後すぐに歯を磨いてしまうと、唾液の力で歯のエナメル質を元に戻す再石灰化が起きる前に、エナメル質を洗い取ってしまう”とのこと。

ステマー氏が、歯を磨く最適なタイミングとしたのは、食事をする前。食前にブラッシングをして、食後にはノンアルコールタイプの口内洗浄液できれいにするのが、最も良い習慣だと語っています。

※…諸説あり。日本小児歯科学会は、食事の時は早めに歯みがきをして、歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことの方が重要だとしています。
・日本小児歯科学会 食後の歯みがきについて
http://www.jspd.or.jp/contents/gakkai/information/2012_01.html


4. 歯ブラシを濡らしてブラッシング


また、ステマー氏は“歯ブラシを水で濡らして歯を磨くことも、ブラッシングの後すぐに口をゆすぐことも、やめたほうがいい”と語っています。

なぜなら、歯磨き粉に含まれる成分のひとつフッ素は、数時間にわたり歯をコーティングし、守ってくれる作用がありますが、濡らした歯ブラシで磨いたり、口をゆすいだりして口内に余計な水分を入れると、フッ素を洗い流してしまうからだと言います。

口内には歯を磨くのに十分な量の水分、唾液があり、ステマー氏自身、歯磨きから少なくとも30分以内は、何も飲まないようにしているとのこと。歯を磨くときには、ついつい歯ブラシを濡らしたり、グチュグチュと口をゆすぎたくなりますが、ここはグッと我慢。すると、歯磨きの効果がアップすることでしょう。


5. 夕食後、静かに体を休ませる


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よく言われるのが、「消化を良くするため、食後はしばらくの間、静かに体を休ませたほうがいい」ということ。しかし、ケンブリッジ大学人間栄養科学研究所のクレア・マックエヴィリー氏によると、“夕食後に動かないでいたり、寝る直前に食事をしたりすると、体が脂肪を蓄えやすくなる”のだそう。

また、マックエヴィリー氏は、“しっかりとした朝食を取り、カロリー摂取の時間帯を朝へ前倒すようにすると、その後の日中の活動を通して体はカロリーを燃焼しやすくなる”と述べています。

さらに“食後、速めのウォーキングを20分間行うことで、夜の8時、9時に夕食を食べたとしても、太ることはない”と続けます。マックエヴィリー氏いわく、夕食でお腹を満たした後、ソファーの上でゴロゴロくつろぎながら、テレビをのんびり観る…なんていうことは、どうやらご法度のようです。


6. 1日8時間は睡眠をとる

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睡眠が不足すると、体力の回復や記憶力、思考力に悪影響が出るとされ、近年では「理想の睡眠時間は8時間」だというのが、定説になっています。

しかし、イギリスのラフバラー大学睡眠研究センターのジム・ホーン教授は、それを覆す主張を展開。“毎晩、しっかり8時間眠るという考えは現代ならではの慣習で、そうできない人々をより疲れさせるもの。人間はもっと柔軟で断片的な睡眠に対応できるように進化を遂げてきた”と語ります。

ホーン教授によると、“人々は数百年前、細切れに睡眠を取ることが当たり前だった”とか。例えばイギリスでは夕食前に2時間あまり眠り、真夜中に3~4時間、さらにお祈りと暖炉に火を入れる作業をした後、夜明けまで2時間ほど睡眠を取るというスタイルで、1日あたり合計約7時間眠っていたと言います。

さらに、ホーン教授いわく“4~15分の短い仮眠でも、夜に1時間眠るのと同じ効果が得られることがある”とか。もし、人間が80歳になるまで1日平均8時間の睡眠をとり続けると、約27年間を眠りに費やす計算になります。教授の言う通り、細切れに短い睡眠をとる暮らしをすることで健康上の問題が起きなければ、1日の時間をもっと有効に使えるようになるかもしれません。


終わりに


いかがでしたか?あなたの暮らしのなかにも、本当は体に良くない習慣がいくつもあったのではないでしょうか?医学や科学の進歩によって、これからも健康についての常識が非常識になることがあるでしょう。そうした変化をまめにキャッチして、ヘルシーな暮らしを送りたいものですね。

参照元:BBC NEWS「Untidy beds may keep us healthy」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/4181629.stm
Daily Mail「Seven daily sins: Shower every day? Rinse after brushing teeth? These 'healthy' habits could be devilishly bad for you」
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