今週のお題「卒業」
ず~~っと見続けている夢があります。
と書くと、「ポジティブに目標を追いかけている」となるのでしょうけど・・・、ここで言う夢は、睡眠中に見る夢のことです。
「悪夢」というほどハードなものではありません。
ですが、だいたい「うわっ!」となって目覚めます。
そして、「あぁ、夢で良かった~」と思うとともに、「また、見てしまった・・・」と凹んでしまうのです。
特に何のきっかけもなく、でも、年に1度は見てしまう夢、それは、大学を卒業できなかったときの夢なのです。
正直、不出来な学生でしたが、出席を取る授業が少ないなど、とてもユルユルの学校でしたので、それなりに単位は取っていました。
ただ、教養課程の第二外国語であるドイツ語はうまくいかず、さぼり気味だったのもあって、結果、ずっと持ち越してしまったのです。
そして、4年生ではゼミとドイツ語の2科目の履修となりました。
さすがに最終学年ですから、ゼミはもちろん、ドイツ語も、必要な出席数はしっかりと充たし、試験もまじめに受けたのですが・・・。
卒業式の間近、久々に登校して成績表を受け取ったところ、ドイツ語が「不可」。
自分にとっては、おまけみたいに思っていた第二外国語1科目を落としてしまい、卒業式直前に、「アウト!」を宣告されたのです。
実際、「卒業式直前で、留年となる人が、毎年、何十人もいる」という話は聞いたことがありました。
でも、それはただの都市伝説にすぎないと思っていたのです。
そして、「いくらなんでも、教養課程の一科目で卒業をパーにするような酷いことをする訳がない」と思っていたのです。
でも、当然と言えば当然ですが、試験の出来が悪ければ、単位はもらえない、ということだったのです・・・。
大学を予定通り卒業できなかったことは、本人にとって大事件でした。人生の節目における最大のしくじりです。だから、今でも夢を見てしまうのだと思います。
大学5年生では、ドイツ語一科目のために、授業料を満額支払い、就職活動をやり直すこととなりました。そして、1年後には、何とか卒業できました。
今は、「結果的には、より良い人生になっている」と思っている(思うようにしている)んですけどね。
ところで、自分の人生の中では、大学を卒業できなかったことよりも、はるかにインパクトの大きい出来事が、いくつかあります。
でも、それらの夢は、まったく見ることがないのですね。
どうしてなのか・・・、かえってそちらのほうが、不思議に思います。
それでは、また。