トランプ氏 ISに核兵器使用も排除しない考え

アメリカ大統領選挙に向けて、共和党から立候補しているトランプ氏は、ベルギーの連続テロ事件を受け過激派組織IS=イスラミックステートに対し、戦術核兵器を使う可能性も排除しない考えを示すなど、IS対策を巡る議論が過熱しています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けて共和党から立候補しているトランプ氏は、アメリカメディアのインタビューに対し、ベルギーで起きた連続テロ事件を受け、過激派組織ISに戦術核兵器を使う可能性について「あらゆることを排除しない。彼らに使うかもしれないと思わせたい」と述べました。
また、トランプ氏は、テロの容疑者には水責めなどの尋問も必要だと改めて主張しました。
一方、民主党から立候補しているクリントン前国務長官は23日、テロ対策を巡って演説し、「私が大統領になったらアメリカは拷問を許さない。すべてのイスラム教徒を悪者扱いするような攻撃的なことばは逆効果であり、危険だ」と述べトランプ氏の主張を強く批判しました。
そして、テロ対策のため空港などの警備を強化する必要があると訴えたほか、ISの壊滅を目指して指導力を発揮する考えを示すなど大統領選挙に向けてIS対策を巡る議論が過熱しています。