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Samsung、世界最大となる15TバイトのSSDを出荷開始(後)

2016/03/24

Lucas Mearian Computerworld

 韓国Samsung Electronicsは、15.36Tバイトという世界最大の容量を持つSSD「PM1633a」の出荷を開始することを発表した。

前回から続く)

 Samsungが48層のV-NANDを最初に発表したのは2015年8月だった。同社はこの時、3ビット/セルのMLC(Multi Level Cell)NAND技術も披露していた。

 このV-NANDチップでは、各セルは「3D Charge Trap Flash(CTF)」という構造をしている。セルアレイを垂直に重ねて48層の階層を形成し、特殊エッチング技術を用いて、アレイを縦に貫く18億個のチャネルホールで電気的に接続している。全体では、各チップは853億個以上のセルで構成され、各セルが3ビットのデータを保持できる。合計では2560億ビットのデータだ。要するに、指先ほどの大きさのチップで256Gビットということになる。

 PM1633aシリーズは、256Gビットのダイを16層重ねて512Gバイトのパッケージとし、このNANDフラッシュパッケージを32個組み合わせることで、15.36Tバイトのドライブを実現している。セルアレイを48層積み重ねた、Samsungの第3世代の256GビットV-NAND技術を採用していることから、32層の第2世代128GビットV-NANDメモリーを採用している先代モデルの「PM1633」に比べて、高速で信頼性に優れていると同社は説明する。

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