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SIベンダーを使う、使わない? クラウドが問う“内製回帰”の是非
パブリッククラウドの利用をきっかけに、“内製回帰”するユーザー企業が増えてきた。日経コンピュータ2016年3月17日号の特集記事「破壊的クラウドSI」を校了してこんな感想を持った。
今、内製に乗り出す理由は二つある。一つめの理由は、クラウドを使えばサーバーやミドルウエアがボタン一つで用意できるので、ユーザーが自ら手を動かしてインフラを作り、開発を素早く始められることだ。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などのクラウドは、こうした操作を行う「管理コンソール」を提供している。ユーザーは、従来のようにサーバーを発注したりソフトウエアライセンスを調達したりする手間なく、システム構築に取り組める(写真1)。
クラウド利用で内製志向を強める一社がコーセーだ。同社は店舗支援システムをはじめ、オンプレミスで運用してきたシステムをAWSへ移行する方針。「オンプレミスではSIベンダーが提案するハードウエアやソフトウエアがブラックボックスになっていたが、クラウドは自分たちで試せるので主導権を取って交渉できる」。情報統括部長の小椋敦子氏はクラウドの利点をこう話す。
データ分析基盤の開発では、自社でAWS上にプロトタイプを作り、サイジングの目安を付けたうえでSIベンダーを選定。システム稼働後の改修は、自社で手掛ける計画だ。
これまで付き合ってきたSIベンダーがクラウド活用で頼りにならないことも、ユーザー企業が内製に舵を切る、もう一つの理由だ。
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