原発事故対応を訓練 プラントシミュレーター公開
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原子力発電所の審査や検査にあたる原子力規制庁の職員の専門性を高めるため、事故時の対応の訓練ができる「プラントシミュレーター」と呼ばれる設備が完成し、公開されました。
原子力規制庁がおよそ15億円かけて整備したプラントシミュレーターは原発の運転を制御する中央制御室を模擬した設備で、先月、東京都内に完成しました。室内を取り囲むように幅が1メートル近くあるモニター画面が合わせて69台並べられ、実際の中央制御室のように原子炉の温度や圧力を示す計器や異常を知らせる警報器が映し出されるようになっています。
23日は大地震による深刻な事故が再現され、警報が鳴り響くなか、照明が消えて計器の値が変動を始め、運転員役の2人が声をかけあって状況の確認や機器の操作をしていました。職員はこうした訓練を通じて、事故の際の計器の見方や運転操作を学び、重大事故対策の審査などの際、電力会社に対し、安全性を高めるための助言をする力をつけるということです。
23日は原子力防災も担当する丸川環境大臣が視察し、担当者の説明を受けていました。
福島第一原発の事故では当時の規制機関の専門性が劣っていたことが事故を防げなかった一因と指摘され、規制庁は今後さらに15億円程度かけて改良型の原発の訓練設備を整備するなど、人材の育成を急ぐとしています。原子力安全人材育成センターの伊藤壽一郎副所長は「これまで職員がこうした訓練設備に触れる機会は少なく、専門性をなるべく早く高めるため、研修を重ねていきたい」と話していました。
23日は大地震による深刻な事故が再現され、警報が鳴り響くなか、照明が消えて計器の値が変動を始め、運転員役の2人が声をかけあって状況の確認や機器の操作をしていました。職員はこうした訓練を通じて、事故の際の計器の見方や運転操作を学び、重大事故対策の審査などの際、電力会社に対し、安全性を高めるための助言をする力をつけるということです。
23日は原子力防災も担当する丸川環境大臣が視察し、担当者の説明を受けていました。
福島第一原発の事故では当時の規制機関の専門性が劣っていたことが事故を防げなかった一因と指摘され、規制庁は今後さらに15億円程度かけて改良型の原発の訓練設備を整備するなど、人材の育成を急ぐとしています。原子力安全人材育成センターの伊藤壽一郎副所長は「これまで職員がこうした訓練設備に触れる機会は少なく、専門性をなるべく早く高めるため、研修を重ねていきたい」と話していました。