日本のソフト「Zen」、小林名誉棋聖に勝ち
日本の囲碁トップ級棋士とコンピューターソフトが対戦する「第4回電聖戦」が23日、東京都調布市の電気通信大で打たれた。事前の囲碁ソフト大会で1、2位となった「Zen」(日)と「darkforest」(米、中国)が、小林光一名誉棋聖に三子(あらかじめ3個の石を置くハンディキャップ)でそれぞれ挑戦。2位ソフトは中押し負け(途中で負けを宣言すること)したが、「Zen」は最後まで打ち、4目半差で勝った。三子でプロ棋士に勝てるのは、アマトップクラスの実力となる。
「Zen」は過去数々の大会で優勝した実績を持つ日本最強の囲碁ソフト。この1年、先に世界トップ級棋士を破った人工知能「アルファ碁」が活用したディープラーニング(深層学習)の技術を取り入れるなど改良を進めてきた。
小林名誉棋聖との対局は序盤から手厚く打ち進めて優勢を堅持。終盤やや追い込まれたが、劣勢になることなく押し切った。【金沢盛栄】