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 ベルギーの連続テロで負傷した日本人2人のうちの1人は、生命保険会社が加盟する「生命保険協会」(東京都)の30代の男性職員だったことがわかった。協会によると、日本時間23日未明にベルギーの日本大使館から連絡があった。通勤中に地下鉄内で事件に巻き込まれた。氏名や詳しい容体は家族の要望で明かせないという。

 ブリュッセルの病院の医師は、男性職員とみられる日本人男性について、意識不明の状態で集中治療室で治療中と話した。

 男性職員は昨年4月から2年間の予定で国際保険協会連盟(本部・ブリュッセル)に出向し、本部で各国の保険制度などを調べる仕事にあたっていたという。同協会は大使館などから情報収集にあたっていて、現地に職員を派遣することも検討しているという。(ブリュッセル=渡辺丘)